〜公家の歴史〜

名家 (豊岡)

家系別分類表

豊岡

【とよおか】

本姓：藤原氏。華族類別録第四十七類。

新家

外様

近衛家門流

藤原北家日野流。日野弘資の三男有尚を祖とする。３代目資時は日野家を相続するが、外山家祖光顕の末子光全が資時の養子となり、豊岡を号す。

家紋	鶴の丸。
家業
江戸期石高	御蔵米３０石。
明治期爵位	子爵。明治17(1884)年7月8日豊岡健資が子爵を授爵〔現代華族譜要〕。
菩提所	妙満寺大慈院〔華族名鑑作京都妙満寺内成就院〕。
居所	内丸太町寺町西へ入。

豊岡家系図

日野弘資	資茂〔日野〕
	光顕〔外山〕
	有尚〔豊岡〕	弘昌	⇒
		女子（日野弘資養女。清心院。
			徳川綱吉側室。新助の方）
	弘昌（有尚嗣）
	憲雄

*1有尚〔豊岡〕　大蔵権大輔。従四位上〔家譜作従四位下〕。承応3(1654)年生。天和2年9月19日（1682年10月19日）卒。
*2弘昌　実弘資男。侍従。中宮少進。正五位下。寛文5年5月6日（1665年6月19日）生〔系図纂要作正月6日〕。元禄5年3月24日（1692年5月9日）卒〔知譜拙記作4日〕。

⇒	資時	（右兵衛佐。従四位上。母家女房〔系図纂要〕。	⇒
		元禄5年8月1日（1692年9月11日）
		〔*家譜による。系図纂要作元禄3年8月1日
		（1690年9月3日）生〕。
		享保3年12月18日（1719年2月6日）日野家相続）

⇒

光全

尚資

⇒

⇒	和資	治資	随資		健資		徳資（母冷泉為理二女栄。廃嫡。
								文久4(元治元)年8月26日（1864年9月26日）生）
							長子（母同。
								慶応3〔1867〕年8月26日生）
							駒千代（母同。明治3年6月10日（1870年7月8日）生。
								明治6年11月15日滋賀県
								平民加地清九郎養子。
								明治3〔1870〕年6月10日生）
							庸雄（光庸。母川嵜重徳女。
								明治7(1874)年8月1日生）
							昭子（明治8(1875)年1月13日生。
								母冷泉為理二女栄子。
								華族家系大成によれば、
								藤谷為寛夫人）
							圭資（*華族家系大成による。
								明治13(1880)年2月生。
								昭和14(1939)年3月没）
							寂静（*華族家系大成による。
								泰雄。明治18(1885)年10月生）
					穆子（母同。天保15年7月3日（1844年8月16日）生〔
						家譜〕。安政5年10月25日（1858年11月30日）
						孝明天皇内侍御雇被。文久3年4月16日
						（1863年6月2日）称大輔内侍。
						元治2年正月22日（1865年2月17日）
						叙従五位下。慶応3年11月16日
						（1867年12月11日）退散被。明治元(慶応4)年7月3日
						（1868年8月20日）称左衛門。
						明治2年10月1日（1869年11月4日）
						改称室甼。明治4年2月12日
						（1871年4月1日）恭明宮住）
			量衡（母同。町尻量輔嗣）
			頼徳（*昭和新修華族家系大成による。
				唐橋在久為実子。錦小路頼易嗣）
			公宣（園池実達嗣。*系図纂要による）
		直好（従五位下。返上位記）
	光同（従五位下）
	女子（※鷹司家譜による。今小路斐子。新皇嘉門院母）

*1健資　中務権大輔。殿掌。母綾小路有長長女俊子。弘化2年7月生〔*家譜。華族名鑑作16日〕。明治25(1892)年3月〔*華族家系大成〕没。

■色の名前は公卿。

豊岡　光全: ［宝永8年3月4日（1711年4月21日）〜延享2年11月29日（1745年12月21日）］; 資時男（実外山光顕末子）。母家女房。
凉雲院観山正格〔系図纂要〕。; 寛保2年4月28日（1742年6月1日）叙従三位。
従三位・非参議。

豊岡　尚資: ［元文4年7月13日（1739年8月17日）〜文化6年7月20日（1809年8月30日）］; 光全男。母家女房。; 明和6年正月5日（1769年2月11日）叙従三位。
従二位・権中納言。

豊岡　和資: ［明和元年8月29日（1764年9月24日）〜文政2年4月13日（1819年5月6日）］; 尚資男。母家女房。
晴雲院真月道光日澄〔系図纂要〕。; 寛政6年5月20日（1794年6月17日）叙従三位。
従二位・参議。

豊岡　治資: ［寛政元年11月11日（1789年12月27日）〜嘉永7年4月11日（1854年5月7日）］; 和資男。母高丘敬季女。
渓雲院高導清遠〔系図纂要〕。; 文政2年正月4日（1819年1月29日）叙従三位。
正三位・非参議。

豊岡　随資: ［文化11年2月18日（1814年4月8日）〜明治19(1886)年9月12日］; 治資男。母船橋則賢女貞子。; 天保14年12月22日（1844年2月10日）叙従三位。
明治元年時、正三位・非参議（55才）。

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家系別分類表

藤原氏	勧修寺家 13家池尻、梅小路、岡崎、勧修寺、甘露寺、芝山、清閑寺、堤、中御門、葉室、坊城、穂波、万里小路日野家 12家裏松、勘解由小路、烏丸、北小路、竹屋、外山、豊岡、日野、日野西、広橋、三室戸、柳原
平氏	桓武平氏 3家交野、長谷、平松

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公卿補任（新訂増補国史大系53-57吉川弘文館。国史大系第9-11経済雑誌社）、
尊卑分脈（新訂増補国史大系58-60下吉川弘文館。
新編纂図本朝尊卑分脈系譜雑類要集1-12吉川弘文館）、
公卿諸家系図（土橋定代。続群書類従完成会。※知譜拙記）、
系図纂要（名著出版）
を基本として、その他諸史料で補完して作成しました。知譜拙記と系図纂要からの出典には、その旨を注記してあります。
菩提寺・居所に関しては、
雲上明覧大全〔慶応4(1868)年版〕と
公卿諸家系図　土橋定代　（続群書類従完成会）のデータ〔※この２冊は同内容〕
を基本としました。家譜その他の系図史料等の葬地との異同は併記してありますが、
実地調査はおこなっておりません。
家業に関しては、諸家々業記、有職袖中鈔を基本とし、その他諸本で補完しました。
家紋に関しては、
雲上明覧大全〔慶応4(1868)年版〕を基本として、
日本家紋総鑑　千鹿野茂（角川文庫）他、上述の事典などで補完・比較検討しました。
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