〜公家の歴史〜

公卿補任に記載された武家（鎌倉幕府以前除く）〔徳川・松平〕

※武家の官位・官職は元和6(1620)年以降、公卿補任に記載しなくなる。

徳川氏【とくがわ】

清和源氏。八幡太郎義家の孫で新田氏一流の祖義重の子義季（尊卑分脈における得川家祖）の裔ということになっている。

徳川家系図
清和天皇		貞純親王	⇒

⇒

大宰大弐経基

満仲

⇒

頼光

頼信

頼義

義家 ⇒ 清和天皇

貞純親王

大宰大弐経基

満仲

頼光

頼信

頼義

義家 ⇒

義家〔八幡太郎〕までの詳細な系図は、清和源氏系図を参照。

⇒ 義国

義重 ⇒

（新田）

義康〔足利〕

季邦（八条院蔵人。判官代）

*1義国　加賀介。従五位下。式部丞。帯刀長。足利式部大夫。母藤原有綱女。号荒加賀入道。久寿2年6月26日（ユリウス暦:1155年7月27日）卒。
*2義重　号新田太郎。九条院判官代。左衛門尉。大炊助。従五位下。住上野国。法名上西。

⇒

義範 ⇒A

義俊〔里見〕

義兼

義房 ⇒B

義季 ⇒③

経義〔額戸〕

義光（新田冠者）

義佐（小四郎）

*1義範　号山名三郎。伊豆守。右馬助従五位下。新田太郎三郎。
*2義兼　新田三郎。皇嘉門院蔵人。大炊助。
*3義房　上西門院蔵人。小二郎。新田蔵人太郎。
*4義季　得川四郎。

A⇒ 義節

重家（或義範男）

重国〔山名〕 B⇒ 政義

政氏〔新田嫡流〕

家氏〔大館〕

家貞〔堀口〕（或家氏舎弟） ③⇒ 頼有※1

頼氏 ⇒

女子（岩松経兼室。政兼母。*尊卑分脈による） ⇒ 義国

義重

義範

義節

重家（或義範男）

（新田）

重国〔山名〕

義俊〔里見〕

義兼

義房

政義

政氏〔新田嫡流〕

家氏〔大館〕

家貞〔堀口〕（或家氏舎弟）

義季

頼有※1

頼氏 ⇒

女子（岩松経兼室。政兼母。*尊卑分脈による）

経義〔額戸〕

義光（新田冠者）

義佐（小四郎）

義康〔足利〕

季邦（八条院蔵人。判官代）

*1義国　加賀介。従五位下。式部丞。帯刀長。足利式部大夫。母藤原有綱女。号荒加賀入道。久寿2年6月26日（ユリウス暦:1155年7月27日）卒。
*2義重　号新田太郎。九条院判官代。左衛門尉。大炊助。従五位下。住上野国。法名上西。
*3義範　号山名三郎。伊豆守。右馬助従五位下。新田太郎三郎。
*4義節　新田太郎。早世。
*5義兼　新田三郎。皇嘉門院蔵人。大炊助。
*6義房　上西門院蔵人。小二郎。新田蔵人太郎。
*7政義　或本名義政。新田太郎。
*8義季　得川四郎。

※1　頼有以下は、徳川諸家系譜によるものだが、尊卑分脈・寛永諸家系図伝等では、頼氏は義季の子。
尊卑分脈の系図は、下記の如く（満義以下、家康まで附載によるだが、途中１０代を省略）。

義季	頼有		頼泰	⇒A
			女子
			（岩松経兼室。
			政兼母）
	頼氏	⇒B

A⇒

頼尚

尚氏

B⇒	有氏	行義
		（世良田
		又二郎。
		修理亮）
		家氏
	教氏	家時	⇒C
		満義	⇒②
	満氏〔江田〕

C⇒

満義

義秋

③⇒

政義

（１０代
略）

家康

義季

頼有

頼泰

頼尚

尚氏

女子（岩松経兼室。政兼母）

頼氏

有氏

行義（世良田又二郎。修理亮）

家氏

教氏

家時

満義

義秋

満義

政義

（１０代略）

家康

満氏〔江田〕

⇒

有氏

義有

行義

家氏（世良田三郎）

教氏

家時

満義

政義

親季

有親

⇒

政親（世良田満徳丸。蔵人）

女子※1

義秋（*寛永譜・尊卑分脈等による。

世良田三郎〔系図纂要作世良田二郎〕。

大炊介。応永31年8月15日（ユリウス暦:1424年9月7日）討死。

依正院義伝道仲）

仏字（長楽寺長老）

満氏〔江田〕

*1有氏　遠江守。世良田小二郎、世良田三川太郎〔系図纂要〕。
*2義有　*系図纂要による。世良田三郎太郎又三川三郎。
*3行義　*尊卑分脈作有氏男。世良田又二郎〔尊卑分脈〕、世良田三郎〔系図纂要〕。兵部少輔〔或大輔〕。修理亮。
*4教氏　世良田次〔二〕郎。法名浄真。西園寺秘本によれば、号弥三郎・弾正少弼・大膳大夫・従四位下・徳治2(1307)年生・文和4/正平10(1355)年12月卒。
*5家時　※系図綜覧作家持、系図纂要作一本家持又政氏。世良田又次郎。暦応3/延元5年4月15日（ユリウス暦:1340年5月12日）卒。長信院殿。
*6満義　世良田弥次〔二〕郎。或教氏男〔西園寺秘本〕。母今井五郎惟氏女〔西園寺秘本〕。徳川右京亮。従四位下〔西園寺秘本〕。至徳3/元中3年7月10日（ユリウス暦:1386年8月5日）卒〔西園寺秘本作応安元/正平23(1368)年7月卒44歳〕。順清院殿宗満。
*7政義　世良田太郎。右京亮。母宇都宮公綱女〔西園寺秘本〕。大炊助従五位下〔西園寺秘本〕。永享7年12月1日（ユリウス暦:1435年12月20日）討死。大功院殿真誉紅月。
*8親季　徳川左衛門尉。世良田太郎〔系図纂要〕。修理亮。従五位下〔系図綜覧・西園寺秘本〕。母桃井宗綱女〔西園寺秘本〕。永享元年10月2日（ユリウス暦:1429年10月29日）卒。寄仙院殿用全。
*9有親　徳川左京亮。長阿弥。左京亮〔寛永譜〕。康暦元/天授5(1379)年生。宝徳4年4月5日（ユリウス暦:1452年4月24日）卒。松樹院長阿泰雲。称名寺。

※1　新田貞方（新田義貞孫）の母は世良田政義の娘という。

⇒

親氏

広親〔酒井〕

泰親

信広〔松平〕

信光

守家〔竹谷〕

親忠

親長

女子

乗元〔大給〕

長親

信忠

清康

⇒

信孝〔三木〕

女子（吉良持広室）

康孝〔鵜殿〕

弥三郎

女子（三州大浜道場室）

親盛〔福釜〕

信定〔桜井〕

義春〔東条〕

利長〔藤井〕

親房（弥八郎。玄蕃助）

超誉（母同長親。知恩院二十五世上人）

親光〔福釜〕

長家〔安祥〕

長忠

康忠

乗清〔瀧脇〕

光直

親直（因幡守。法名相樹〔系図纂要〕）

与嗣〔形原〕

光重〔大草〕

光英〔宮石〕

元芳〔五井〕

親則〔長沢〕

光親〔納見〕

家勝〔丸根〕

親正（修理進）

女子（三州桑子。妙源寺全連妻。※）

女子（松平越中守妻）

女子（松平三郎二郎妻）

女子（彦坂九兵衛妻）

女子（上野阿弥陀堂村松平妻）

女子（吉田聖源寺妻）

女子（岡崎萬性寺妻）

女子（泰黎。粟生将監永遠信妻）

女子（一色加入斎妻）

益親

勝親（*系図纂要。二郎太郎。遠江守）

家久（助三郎〔系図纂要〕。出雲守）

家弘（助四郎〔系図纂要〕。筑前守）

久親〔子孫有〕

*1親氏　徳川次郎三郎。徳阿弥。松平太郎左衛門。応仁元年4月20日（ユリウス暦:1467年5月23日）卒63歳〔系図綜覧7日・系図纂要作康正2年4月20日（ユリウス暦:1456年5月24日）43歳〕。法名芳樹院殿俊山徳翁居士。
*2泰親　祐阿弥。松平太郎左衛門。世良田三河守。*徳川幕府家譜・系図纂要によれば実有親男。母松平太郎左衛門在原信重女〔系図綜覧〕。千熊丸〔系図纂要〕。従五位下。文明4年9月23日（ユリウス暦:1472年10月25日）卒。良禅院殿秀岸祐金居士〔系図綜覧作成祥院、系図纂要作良祥院〕。
*3信光　※徳川幕府家譜によれば実親氏男。従五位下。左京亮。号安城和泉守。応永20(1413)年生〔系図纂要〕。長享2年7月22日（ユリウス暦:1488年8月29日）卒〔系図綜覧作長享3年7月3日（ユリウス暦:1489年7月30日）〕。崇岳院。月堂信光。信光明寺。
*4親忠　二郎三郎。竹千代。修理亮。左京亮。蔵人。右京大夫。永享10(1438)年生〔系図纂要〕。明応9年8月10日（ユリウス暦:1500年9月3日）卒。松安院殿大胤西忠大禅定門〔系図綜覧作松守院〕。葬大樹寺。
*5親長　岩津太郎。修理亮。
*6長親　初忠次。徳川二郎三郎。竹千代。母閑照院皎月珠光〔系図纂要〕。従五位下。蔵人丞。出雲守。天文13年8月21日（ユリウス暦:1544年9月8日）卒〔系図綜覧22日、没年齢は徳川幕府家譜72歳、系図纂要81歳〕。法名棹舟院殿一閑道閲大居士。
*7信忠　二郎三郎。竹千代。従五位下。左近。蔵人。右京亮。母天野弾正忠資久女。延徳2(1490)年生。享禄4年7月27日（ユリウス暦:1531年9月8日）卒。法名安栖院殿泰孝道忠大居士。
*8清康　二郎三郎。本名清孝〔系図纂要〕。竹千代。母水野下野守清忠女〔系図纂要〕。永正7(1510)年生〔徳川幕府家譜による。系図纂要作永正8年9月7日（ユリウス暦:1511年9月28日）〕。天文4年12月5日（ユリウス暦:1535年12月29日）卒〔系図綜覧作4日〕。法名善徳院殿清叟道府大居士〔系図纂要作善徳院殿年叟道甫、系図綜覧作善福院歳叟道甫・異説道清〕。
*9光直　改名昌龍。三郎。安穏寺住職。
*10益親　孫二郎。遠江守。法名道慶。

※　以下の女子９人は系図纂要によるもの。

⇒	広忠	（徳川二郎三郎。幼名仙千代。蔵人。	⇒
		母青木筑後守丹治貞景女。
		大永6(1526)年生〔系図纂要によれば4月29日〕。
		天文18年3月6日（ユリウス暦:1549年4月3日）卒。
		法名慈光院〔瑞雲院・大樹院・成烈院〕殿応政道幹大居士。
		贈太政大臣正一位〔系図纂要〕）
	成誉	（広石村大恩寺十二世。大樹寺十四世）
	信康	（*系図纂要による、系図綜覧には不審とある。源二郎。
		母宮善七秀成養女於富方〔実青木加賀守一宗女為大河内左衛門尉元綱女。
		系図綜覧によれば母宮野善七郎女〕。
		天文9年6月6日（ユリウス暦:1540年7月9日）於
		安祥寺討死。信翁祥忠）
	女子	（母同広忠。碓井子〔系図纂要酒井家次項〕。
		長沢松平上総介源康高〔系図纂要作松平源七郎康正〕室。
		後、酒井左衛門尉忠次室。
		慶長10年10月17日（1605年11月27日）卒〔系図纂要〕。
		光樹院宗月九心〔系図纂要〕）
	女子	（系図纂要によれば大給親乗の母〔常在院殿〕）

⇒	家康		信康		女子（小笠原兵部大輔秀政室）
					女子（本多美濃守忠政室）
					男子（*系図纂要による。萬千代）
			亀姫（母築山殿。奥平美作守信昌室。加納御前。
				永禄3(1560)年生〔没年齢68から計算すると永禄元(1558)年〕。
				寛永2年5月27日（1625年7月1日）逝去。盛徳院殿香林慈雲大姉）
			督姫（母西郡之方〔※徳川幕府家譜作母西郷局〕。
				小田原城主北条相模守氏直室。後池田輝政室。
				永禄8(1565)年生。慶長20年2月4日（1615年3月3日）卒。
				良正院殿知光慶安大姉〔徳川幕府家譜「正」字は「照」〕）
			秀康	〔越前松平〕
			死産（※「玉輿記」による。母同秀康。秀康とふた子。天正2年2月8日生、即死）
			秀忠		千姫（母於江与君〔江子。達子。豊臣秀吉養女。
						実小谷城主浅井備前守長政三女。
						母織田信長妹市。
						始尾州郷士佐治与九郎一成妻。
						離縁後丹波宰相羽柴小吉秀勝室。
						文禄4年9月17日（1595年10月20日）入輿婚姻。
						天正元(1573)年生(幕府祚胤伝)。
						寛永3年9月15日（1626年11月3日）逝去。葬于増上寺。
						崇源院殿一品大夫人昌誉和興仁清大禅尼〕。
						初号東丸様。北之丸様。
						豊臣秀頼室、後嫁本多忠刻。
						慶長2年4月11日（1597年5月26日）生。
						寛文6年2月6日（1666年3月11日）逝去。葬于伝通院。
						天樹院栄誉源法松山大禅定尼）
					子々姫（母同。珠姫。前田利常室。
						慶長4年6月11日（1599年8月1日）生。
						元和8年7月3日（1622年8月9日）卒。葬于天徳院。
						天徳院殿乾運淳貞大姉）
					勝姫（母同。高田殿。松平忠直室。
						慶長5年5月12日（1600年6月22日）生。
						寛文12年2月21日（1672年3月20日）卒。葬于天徳寺。
						天崇院殿穏誉泰安豊寿大善女人）
					長丸（或蝶丸。母家女。慶長6年12月3日（1602年1月25日）生。
						慶長7年9月25日（1602年11月8日）早世。
						秋徳院殿羨嶺容心大童子）
					初姫（母同家光。京極若狭守少将忠高室。
						慶長7年7月9日（1602年8月25日）生。
						寛永7年3月4日（1630年4月16日）卒。葬于伝通院。
						興安院殿豊誉天清陽山大姉）
					家光		亀姫（鶴姫。実水戸中納言頼房女。清泰院殿。
								前田光高室。寛永3(1626)年生〔徳川
								幕府家譜作寛永4年5月23日（1627年7月6日）〕。
								明暦2年9月23日（1656年11月9日）卒。
								清泰院法誉性栄大姉。
								葬于小石川伝通院）
							千代姫（母家女房岡氏。尾張大納言光友室。
								寛永14年閏3月5日（1637年4月29日）生。
								元禄11年12月10日（1699年1月10日）卒。葬于増上寺。
								霊仙院殿長誉松月慈光大姉）
							家綱		綱吉	⇒
							亀松（寛永20年2月29日（1643年4月17日）生。
								正保4年8月4日（1647年9月2日）卒。葬于伝通院。
								月溪院殿花玉尊栄大童子〔幕府祚胤伝作
								月溪院花屋尊英大童子）
							綱重		家宣（綱吉嗣）
									清武〔越智松平〕
									男子（※系図纂要による。
										母綾小路俊景女紅玉院殿）
							綱吉（家綱嗣）
							鶴松（幕府祚胤伝によれば母於里佐〔於佐野。
								定光院殿。※柳営譜略作於玉之方〕。
								正保5年正月10日（1648年2月3日）生〔徳川幕府
								家譜作正保4年正月10日（1647年2月14日）〕。
								慶安元年7月4日（1648年8月22日）卒。葬于天徳寺。
								齢真院殿秋感利貞大童子）
							准女（亀鶴姫。実前田利常女。森忠広室。
								母秀忠女天徳院殿。
								一説非養女云々。慶長19(1614)年生。
								寛永7年8月4日（1630年9月10日）卒。葬于池上本門寺。
								洪妙院天窓日真大姉）
							養女（鶴姫。実松平忠直女。九条道房室。
								元和4(1618)年生。
								寛文11年9月19日（1671年10月21日）卒。葬于東福寺。
								廉貞院機夾俊巧大禅定尼）
							養女（通。後、輝。実池田光政女。一条教輔室。
								寛永13(1636)年生。
								享保2年4月15日（1717年5月25日）卒。葬于東福寺。
								靖巖院従三位源輝子夫人）
							尊光入道親王（猶子。後水尾天皇第二十五皇子）
					忠長（母同。童名国千代丸。又門松丸。駿河大納言。
						従二位。慶長11年5月7日（1606年6月12日）生〔幕府祚胤伝
						12月3日〕。寛永10年12月6日（1634年1月5日）生害。
						葬于高崎大進寺。峰巌院殿清徹暁雲大居士。
						室織田信良女〔北之丸殿。慶長19(1614)年生。
						元禄4年9月19日（1691年11月8日）卒。光松院殿〕）
					和子（東福門院。初松姫君。母同。明正天皇母。
						慶長12年10月4日（1607年11月23日）生。
						寛永6年11月9日（1629年12月23日）院号〔徳川幕府家譜8日〕。
						延宝6年6月15日（1678年8月2日）崩御。
						葬于洛東泉涌寺）
					正之（童名幸松丸。母於静之方〔神尾伊予栄加女。
						寛永12年9月17日（1635年10月27日）卒。葬于長遠寺。
						改葬淨光寺。淨光院法紹日惠大姉
						(徳川幕府家譜作淨光院殿法昭日慧大姉)〕。
						信州高遠保科弾正忠正光養子。
						慶長16年5月7日（1611年6月17日）生。
						寛文12年12月18日（1673年2月4日）卒）
					養女（喜佐姫。土佐姫。実秀康女。毛利長門守秀就室。
						慶長2(1597)年生。明暦元年6月25日（1655年7月28日）卒。
						葬送天徳寺。龍照院長誉光山秋英大禅定尼）
					養女（千代姫。実小笠原秀政女。細川忠利室。
						慶長2(1597)年生。慶安2年11月24日（1649年12月27日）於江戸
						逝去。葬送肥後国熊本大徳寺派妙解寺。
						保寿院三英紹春大姉）
					養女（実奥平家昌女。堀尾忠晴室。
						慶安3年閏10月26日（1650年12月19日）卒。
						葬送品川東海寺中清光院。
						雲松院長天正久大姉）
					養女（振姫。利久姫。実池田輝政女。母家康女督姫君。
						準母家康妾英勝院。伊達陸奥守忠宗室。
						慶長12年4月21日（1607年5月16日）生于姫路城。
						万治2年2月5日（1659年3月27日）卒。葬送仙台孝勝寺。
						孝勝院秀岸日訊大姉）
					養女（実蒲生秀行女。母家康女振姫君。
						加藤肥後守忠広室。慶長7(1602)年生。
						明暦2年9月17日（1656年11月3日）卒。
						葬京都本国寺宗法院）
					養女（亀姫。実松平忠直女。高松宮好仁親王妃。
						元和3年4月3日（1617年5月7日）生。
						延宝9年正月17日（1681年3月7日）卒。
						葬送越後州高田長恩寺。宝珠院光誉寥郭冲意大姉）
					養女（実榊原康政女。池田利隆室。
						寛文12年10月26日（1672年12月15日）卒。葬送深川霊巖寺。
						福照院明誉源光恵昌大禅定尼）
					養女（実松平忠良女。黒田忠之室。
						※寛政重修諸家譜によれば、天秀妙貞梅溪院。
						寛永5年7月26日（1628年8月25日）卒。葬麻布興雲寺）
					養女（勝姫。実本多忠刻女。池田光政室。
						延宝6年10月7日（1678年11月20日）卒。葬送霊巖寺。
						円盛院明誉光岳泰崇大姉）
					養女（実松平康元女。中村忠一室。後、家康養女。
						毛利秀元室。長門豊浦毛利家譜によれば、
						承応2年6月1日（1653年6月25日）卒。葬于泉岳寺。
						法名浄明院〔幕府祚胤伝作浄明院柏庭宗樹大姉〕）
			忠吉（童名福松君。母西郷局。天正8(1580)年9月生。
				改世良多下野守、後改松平薩摩守。侍従。従三位。左中将。
				慶長12年3月5日（1607年4月1日）逝去。性雲院殿憲永大居士。葬于増上寺）
			振姫（母下山之方〔実市川氏お竹の方〕。天正8(1580)年生。
				初蒲生飛騨守秀行室。後浅野但馬守長晟室。
				元和3年8月29日（1617年9月28日）逝去。松清院殿英誉杲悦善芳大姉。
				葬于紀州松応寺）
			信吉（初信義。童名武田万千代丸。七郎。天正11年9月13日（1583年10月28日）生。
				慶長8年9月21日（1603年10月25日）卒。浄鑑院殿英誉崇岩大居士。
				葬于水戸浄鑑院。無継子家断絶。母下山之方。
				室羽柴若狭少将豊臣勝俊女天祥院〔幕府祚胤伝〕）
			忠輝（辰千代。母於茶阿之方。
				天正20年正月4日（1592年2月16日）生。
				元和3年2月22日（1617年3月29日）卒〔幕府祚胤伝7月3日〕。
				寂林院殿心誉輝窓月仙大居士。葬于諏訪貞松院。
				室伊達政宗女〔寛文元年5月8日（1661年6月4日）卒。
				天麟院瑞雲全祥大禅尼。葬松嶋瑞巖寺〕）
			松千代（御母公御茶阿之方。忠輝双生〔幕府祚胤伝〕。
				文禄元(1592)年生〔徳川幕府家譜作文禄3(1594)年生〕。
				長沢松平上野介康忠養子〔徳川幕府家譜作平岩
				主計頭親吉養子〕。文禄3年2月8日（1594年3月29日）卒〔
				徳川幕府家譜作慶長4年正月12日（1599年2月7日）〕。
				松葉院殿暁月浄幻大童子〔一云応雪神童子。
				証玉真果大童子。大翁浄安大童子。
				徳川幕府家譜作栄昌院殿〕。葬于三州岩津妙心寺）
			仙千代（母公於亀之方。平岩主計頭弓削親吉養子。
				文禄4年3月13日（1595年4月22日）生。
				慶長5年3月7日（1600年4月20日）卒〔幕府祚胤伝・系図纂要2月7日〕。
				高岳院殿花陽大童子〔系図纂要作高岳院華窓林湯〕）
			松姫（母間宮豊前守康俊女〔徳川幕府家譜。幕府祚胤伝作母茶阿方。
				系図纂要作母太田新六郎康資女於勝方、英勝院〕。
				文禄5年10月7日（1596年11月26日）生〔系図纂要作文禄4(1595)年生〕。
				慶長3年正月29日（1598年3月6日）卒。栄昌院〔系図纂要〕。
				葬于嵯峨清涼寺）
			義直〔尾張徳川家〕
			頼宣〔紀伊徳川家〕
			頼房〔水戸徳川家〕
			市姫（母遠山丹波守直景女〔幕府祚胤伝・系図纂要作母於勝方〕。
				約嫁伊達政宗息忠宗〔幕府祚胤伝〕。
				慶長12年正月元日（1607年1月28日）於駿府〔幕府祚胤伝作江戸〕生。
				慶長15年2月12日（1610年3月7日）夭〔幕府祚胤伝閏2月12日〕。
				葬駿府華陽院。
				一照院円芳功心大童女〔徳川幕府家譜作清雲院〕）
			女子（※幕府祚胤伝による。天正20年6月11日（1592年7月19日）於
				肥前之州名護屋生。母三井氏。18日早世）
			養女（※幕府祚胤伝による。実本多忠勝女。真田信幸〔信之〕室。
				天正元(1573)年生。元和6年2月24日（1620年3月27日）卒。
				葬信州松代大英寺。大倫院英誉皓月大禅定尼）
			養子（※幕府祚胤伝による。家治。実孫。奥平美作守信昌次男。
				母家康女亀姫。天正7(1579)年於三州長篠城生。
				天正7(1579)年生。天正20年3月4日（1592年4月15日）於駿府城中卒。
				葬上州甘羅宮崎桃林寺。号桃林院桃谿宗朔大禅定門）
			養子（※幕府祚胤伝による。忠政。実孫。奥平美作守信昌三男。
				母家康女亀姫。文禄4(1595)年為台徳院殿〔秀忠〕為養子。
				慶長7(1602)年賜松平姓）
			養女（※幕府祚胤伝による。実松平康俊女）
			養子（※幕府祚胤伝による。忠明。実孫。奥平美作守信昌四男。
				母家康女亀姫。天正11(1583)年於三州新城生。
				天正16(1588)年12月為養子）
			養女（※幕府祚胤伝による。実岡崎信康女。小笠原秀政室）
			養女（※幕府祚胤伝による。実松平康元女。岡部内膳正長盛室）
			養女（※幕府祚胤伝による。満天姫。実姪。実松平康元女。
				福島正長縁組。正長卒後、福島忠勝縁組。再縁津軽信牧）
			養女（栄姫君、初ねね姫君〔寛政重修諸家譜〕。実保科弾正忠正直女。
				黒田筑前守長政室。寛政重修諸家譜によれば、
				寛永12年正月12日（1635年3月1日）卒。徳誉栄大凉院。葬西久保天徳寺）
			養女（※幕府祚胤伝による。実松平康元女。田中筑後守忠政室。
				再嫁松平右近将監成重）
			養女（初秀忠養女。実松平康元女。中村忠一室。
				後、毛利秀元室。承応2年6月1日（1653年6月25日）卒〔幕府祚胤伝〕。
				葬芝泉岳寺〔幕府祚胤伝〕。
				浄明院柏庭宗樹大姉〔幕府祚胤伝〕）
			養女（※幕府祚胤伝による。実姪。松平康元女。
				大須賀〔榊原〕忠政室。後、菅沼織部正定芳室）
			養女（実松平隠岐守定勝女。松平土佐守忠義室。
				幕府祚胤伝によれば、文禄4(1595)年生。
				寛永9年2月23日（1632年4月12日）卒。葬深川霊巖寺。
				光照院泰誉皓月大姉）
			養女（蓮姫君〔幕府祚胤伝〕。実松平康直女〔幕府祚胤伝作康忠女〕。
				有馬玄蕃頭豊氏室。幕府祚胤伝によれば、
				慶安5年7月21日（1652年8月24日）卒。長寿院普光宗照大姉。
				葬渋谷祥雲寺）
			養女（※幕府祚胤伝による。実松平〔松井〕康親女。母江原政秀女〔
				寛政重修諸家譜〕。井伊直政室。寛永16年7月3日（1639年8月2日）卒。
				唐梅院台誉崇玉大姉。葬大泉寺）
			養女（※幕府祚胤伝による。実岡部内膳正長盛女。母松平清宗女〔
				岡部家譜〕。鍋島勝茂室。寛文元年9月6日（1661年10月28日）卒。
				高源院乾秀正貞大姉。葬麻布賢崇寺）
			養女（実曽孫女。実本多美濃守忠政女〔幕府祚胤伝〕。
				始、堀久太郎忠俊室〔三河岡崎本多家譜〕。
				有馬左衛門佐直純室。幕府祚胤伝によれば、
				文禄4(1595)年生。慶安2年2月29日（1649年4月10日）卒。葬江戸天徳寺。
				栄寿院長覚秋岳祐円大姉）
			養女（※幕府祚胤伝による。実本多美濃守忠政女。始、小笠原忠脩室〔
				三河岡崎本多家譜〕。小笠原忠政〔忠真〕室。
				天文23(1554)年生。寛永2年10月18日（1625年11月17日）卒。
				葬浅草海禅寺。円照院華陽宗月大姉）
			養女（実水野和泉守忠重女。加藤肥後守清正室。
				天正10(1582)年生〔寛政重修諸家譜〕。
				明暦2年9月17日（1656年11月3日）〔寛政重修諸家譜による。
				幕府祚胤伝作慶長16年6月24日（1611年8月2日）卒〕。
				清浄院〔寛政重修諸家譜作妙忠日寿清浄院〕。葬京都本国寺）
			養女（※幕府祚胤伝による。万姫〔寛政重修諸家譜蜂須賀系図作氏姫〕。
				実曽孫。小笠原秀政女。蜂須賀至鎮室。
				慶長17(1612)年生。寛文6年正月4日（1666年2月7日）卒。
				法名敬台院妙忍日紹大姉〔寛政重修諸家譜蜂須賀系図作
				妙法日詔敬台院〕。葬阿州敬台寺）
			〔養女〕（※幕府祚胤伝による。養女事実未詳。〔保科正直女〕。
				小出大和守吉英室）
			〔養女〕（※幕府祚胤伝による。養女事実未詳。戸田采女正氏鉄室。）
			〔養女〕（※幕府祚胤伝による。養女事実未詳。〔保科正直女〕。
				加藤式部少輔明成室）
			〔養女〕（※幕府祚胤伝による。養女事実未詳。実保科正直女。
				安部信盛室）
			〔養女〕（※幕府祚胤伝による。養女事実未詳。
				大久保忠隣室〔奥平家譜等によれば、奥平信昌の娘が
				大久保忠常室だが、家康養女とは記載されていない〕）
			良純入道親王（※本朝皇胤紹運録・幕府祚胤伝等による。
				猶子。実後陽成天皇皇子）
			松平民部（※幕府祚胤伝等による。母法光院。天正10(1582)年生。
				結城秀康養子。34歳病没）
			小笠原権之丞（※幕府祚胤伝による。母京師三条某氏之女。
				年次居忠輝朝臣之上。小笠原越中守〔広朝〕養子。
				大坂城夏陣戦死。室近藤石見守秀用女）
	女子（初縁松平与市忠正室。再縁松平与二郎忠吉室。再再縁保科弾正正直室）
	女子（初荒川甲斐守頼持妻。後筒井伊賀守定次妻。法名宝鏡院殿）
	家元（徳川三郎五郎。天文17(1548)年11月生。
		慶長8年8月14日（1603年9月19日）卒。正元院殿傑伝宗英大居士）
	信成
	康元（母同家康。久松俊勝男。松平三郎太郎）
	定勝（母同家康。久松俊勝男。松平三郎四郎。隠岐守）
	康俊（母同家康。久松俊勝男。松平源三郎）
	女子（松平丹波守康長室）
	女子（松平玄蕃頭家治室）

*1信康　母築山殿。永禄2年3月6日（ユリウス暦:1559年4月13日）生。天正7年9月17日（ユリウス暦:1579年10月7日）〔系図纂要・系図綜覧15日〕自刃。法名清滝院〔光徳院・勝雲院・常法院〕殿前三位達岩善道〔系図纂要作通〕大居士。系図綜覧によれば法名隆岩〔系図纂要作厳〕、道号長越大居士。
*2家光　三代将軍。童名竹千代。母浅井長政女崇源院殿。太政大臣。贈正一位。慶長9年7月17日（1604年8月12日）生。慶安4年4月20日（1651年6月8日）薨。葬于下野国日光。号大猷院。室鷹司信房女〔孝子。中ノ丸様。法名本理院殿照誉円覚徹心大姉〕。
*3家綱　四代将軍。童名竹千代。母於楽之方（増山氏）。寛永18年8月3日（1641年9月7日）生。延宝8年5月8日（1680年6月4日）卒。厳有院殿贈正一位大相国公尊儀。東叡山院号円純院。御台所伏見宮貞清親王姫宮、号浅宮。
*4綱吉　実家光男。童名徳松。館林宰相殿。母於国之方（本庄氏）。五代将軍。正二位。右大臣。牛車。正保3年正月8日（1646年2月23日）生。宝永6年正月10日（1709年2月19日）卒。常憲院殿贈正一位大相国公。
*5綱重　童名長松。母於夏之方（藤枝氏）。左馬頭。左近衛権中将。正三位。寛永21年5月25日（1644年6月29日）生。延宝6年9月24日（1678年11月8日）卒。清揚院殿贈正二位内大臣円誉天安永和大居士。寛永6年閏8月13日贈征夷大将軍正一位太政大臣〔※徳川幕府家譜によるが、寛永6年の閏月は2月。幕府祚胤伝作宝永6年9月7日（1709年10月9日）〕。御台所二条光平女隆崇院。再縁綾小路俊景女紅玉院。

⇒	鶴姫（母於伝之方〔小谷正元女。瑞春院〕。徳川綱教室。延宝5年4月8日（1677年5月9日）生。
		宝永元年4月12日（1704年5月15日）卒。葬増上寺。
		明信院殿澄誉恵顔光耀大姉〔幕府祚胤伝作明信院登誉恵鑑光耀大姉〕）
	徳松（母同。延宝7年5月6日（1679年6月14日）於神田御殿生。
		天和3年閏5月28日（1683年7月22日）卒。葬于増上寺。
		浄徳院殿霊嶽崇心大童子）
	家宣		豊姫（母近衛基熈女天英院。延宝9年8月26日（1681年10月7日）於桜田御殿生。
				天和2年10月21日（1682年11月20日）卒。葬于榎三行寺。後改葬小梅常泉寺。
				妙敬日信大童女）
			男子（母同。元禄12年9月18日（1699年10月10日）於桜田御殿生。
				即日逝去。葬于常泉寺。夢月院殿幻光大童子）
			政姫（実近衛家熈女。元禄12(1699)年生〔系図纂要〕。宝永元年7月1日（1704年8月1日）卒。
				葬于小梅常泉谷寺。本乗院〔系図纂要作本乗院妙融日耀〕）
			家千代（母右近之方〔太田氏。法心院〕。宝永4年7月10日（1707年8月7日）於西丸生。
				同年9月28日卒。葬伝通院。智幻院殿露月涼華大童子）
			大五郎（母櫛笥隆賀養女〔実園池公屋女〕於須免之方。
				宝永5年12月22日（1709年2月1日）於西丸生。宝永7年8月12日（1710年9月5日）卒。
				理岸院殿月光秋華大童子）
			家継	⇒〔将軍家系図・吉宗〜家達〕
			流体（母斎宮方。宝永7年7月24日（1710年8月18日）生。即刻埋葬常泉寺）
			虎吉（母於須免之方。正徳元年8月25日（1711年10月7日）於本丸生〔
				幕府祚胤伝による。徳川幕府家譜作26日、系図纂要作28日〕。
				同年11月6日夭。葬于天徳寺。俊覚院殿霜岸智英大童子）
	八重姫（実鷹司輔信女。鷹司兼熈養女。徳川吉孚室。落飾号養仙院）
		元禄3(1690)年生。延享3年6月17日（1746年8月3日）卒〔徳川幕府家譜作
		3月17日〕。葬于東叡山。随性院霊応妙感大姉）
	喜知姫（実尾張中納言綱誠女。元禄10年11月29日（1698年1月10日）生〔徳川幕府家譜作
		元禄9(1696)年〕。元禄11年7月7日（1698年8月12日）卒。葬于伝通院。
		知法院栄誉本香良薫大童女〔系図纂要作智法院栄誉本岳良薫）
	松姫（初儀姫〔幕府祚胤伝作磯姫〕。実尾張中納言綱誠女。前田吉徳室。
		元禄12(1699)年生。享保5年9月20日（1720年10月21日）卒。
		葬于伝通院。光現院鏡誉円清大姉〔系図纂要作光現院鏡誉円淳〕）
	竹姫（実清閑寺熈定女。後吉宗養女。島津継豊室。安永元年12月5日（1772年12月28日）卒。
		葬于薩州鹿児島福昌寺。浄岸院信誉清仁祐光大禅定尼）
	尊統入道親王（※幕府祚胤伝・詰所系図等による。淳宮。改岡宮。俗名良邦。猶子。
		霊元天皇猶子。実有栖川宮幸仁親王子。母藤谷為条女。
		元禄9年5月9日（1696年6月8日）生。正徳元年5月18日（1711年7月3日）卒。葬于一心院。
		寿経光院宮源蓮社高誉。文化8年5月16日（1811年7月6日）贈一品宣下）

*1家宣　実綱重男。初綱豊。童名虎松。新見左近。徳川左近将監。甲府中納言。母於保良之方（町人田中治兵衛女。長昌院）。寛文2年4月25日（1662年6月11日）生。正徳2年10月14日（1712年11月12日）卒。文昭院〔系図纂要作文昭院殿順蓮社清誉廓然大居士〕。葬于増上寺。贈太政大臣正一位。室近衛基熙女熙子〔天英院〕。
*2家継　世良田鍋松君。母於喜世之方〔浅草唯念寺寺中林昌軒住持勝田著邑女。月光院〕。宝永6年7月3日（1709年8月8日）生。正徳6年4月晦日（1716年6月19日）卒。有章院殿贈正一位大相国公。

秋山夫人の墓

本土寺（千葉県松戸市平賀63）に貞享元(1684)年に水戸光圀が建立したという秋山夫人〔家康側室。武田信吉母〕の墓がある。

公卿補任に記載された徳川家公卿一覧

徳川　家康[ 天文11年12月26日（ユリウス暦:1543年1月31日）〜元和2年4月17日（1616年6月1日） ]

広忠男。母水野忠政女。
童名竹千代。元信。元康。号東照〔大〕権現。
法名一品大相国安国院殿徳蓮社崇誉道和大居士。

天正14年9月11日（1586年10月23日）任参議。
従一位・右大臣。

室　：

築山殿

或曰秀蛤院殿・西来院殿〔徳川幕府家譜〕。瀬名之住関口氏広〔親永。義広。氏縁。徳川幕府家譜作親長〕女。母今川義元妹。天正7年8月29日（ユリウス暦:1579年9月19日）生害。介錯岡本平右衛門時仲〔或野中三五郎重政〕。検使石川太郎左衛門義房。葬于敷智郡富塚西来禅院〔徳川幕府家譜作遠州浜松清滝寺〕。法名西光院政岸秀貞大姉。改称清池院潭月秋天大姉。
信康・亀姫母。

朝日姫君

豊臣秀吉妹。天文12(1543)年生。天正18年正月14日（1590年2月18日）卒。葬于東福寺中南宗院。南明院殿光室総旭大姉。

側室：

宝台院殿

西郷局。昌子。於丁。於愛〔於相之方〕。於桐之方。秋山十郎女〔幕府祚胤伝作戸塚五郎太夫源忠春女或百々度右衛門某女〕。伊賀者服部平大夫妹。叔父西郷左衛門尉清員養女。永禄5(1562)年生〔或永禄3(1560)年〕。天正17年5月19日（1589年7月1日）卒。葬于龍泉寺。宝台院松誉貞寿大姉〔徳川幕府家譜作竜泉院殿松誉貞寿大姉〕。寛永5(1628)年7月贈正一位。
秀忠・忠吉母。

長勝院殿

於万。小督局。永見志摩守吉英女。或曰田村意斎女〔徳川幕府家譜。玉輿記作一説に大坂の住人田村意竹女〕。天文17(1548)年生。元和5年12月6日（1620年1月10日）於越前北荘卒〔玉輿記作11月6日〕。長勝院松室妙載大姉〔徳川幕府家譜作長勝院殿松室妙戒大姉〕。
葬敦賀顕教寺〔玉輿記〕。秀康母。

妙真院殿

於津摩。秋山夫人。下山方。秋山越前守源虎康女。穴山陸奥守入道梅雪養女〔徳川幕府家譜〕。一云武田信玄第六之女〔徳川幕府家譜〕。天正19年10月6日（1591年11月21日）卒〔徳川幕府家譜作慶長8年9月12日（1603年10月16日）逝去21歳〕。葬于平賀本土寺〔徳川幕府家譜作武州八王子横山信松禅院〕。妙真院日上〔徳川幕府家譜作長慶院殿天誉寿清大姉〕。
信吉母。

朝覚院殿

茶阿局。花井氏女〔或山田四郎八之氏女〕。元遠州金谷鋳物師之妻〔徳川幕府家譜〕。元和7年6月12日（1621年7月30日）卒〔徳川幕府家譜作13日〕。葬于小石川極楽水宗慶寺。朝覚院貞誉宗慶大姉。
忠輝・松千代母。

相応院殿

於亀之方。石清水八幡宮社家清水〔系図纂要作志水〕加賀守菅原宗清女。実清水〔系図纂要作志水〕加賀守清家女〔徳川幕府家譜・系図纂要〕。初嫁竹腰氏〔正信母。美濃今尾藩・名古屋藩附家老〕。天正元(1573)年生。寛永19年閏9月16日（1642年11月8日）卒。葬于伝通院〔徳川幕府家譜作名古屋妙亀山相応寺〕。相応院信誉公安大姉〔徳川幕府家譜作相応院殿心誉公安大姉〕。
仙千代・義直母。

養珠院殿

於万。蔭山之方。蔭山長門守源氏広養女。実正木左近大夫平邦時〔改頼忠・入道環斎〕女。承応2年8月21日（1653年10月12日）卒。葬池上本門寺。養珠院妙紹日心大姉。
頼宣・頼房母。

英勝院殿

於八。於勝。或於梶。於加知之方〔徳川幕府家譜〕。太田新六郎源康資女。天正6(1578)年生。寛永19年8月23日（1642年9月17日）卒。葬于鎌倉英勝寺〔徳川幕府家譜作江戸瑞松寺〕。英勝院長誉清春大姉〔徳川幕府家譜作英勝院殿長誉清奏大定尼〕。
市姫母〔徳川幕府家譜によれば市姫母は遠山丹波守直景女。※系図纂要によれば松姫母〕。頼房准母。

蓮葉院殿

西郡之方。鵜殿十郎三郎長祐〔或長忠、徳川幕府家譜作長持〕女。鵜殿大隈守長脇妹〔徳川幕府家譜〕。慶長11年5月14日（1606年6月19日）卒。葬于京都一条本禅寺。蓮葉院日浄。
督姫母〔徳川幕府家譜によれば督姫母は西郷局〕。

良雲院殿

於竹。市川十郎左衛門尉昌永女。寛永14年3月12日（1637年4月7日）卒。葬于浅草西福寺。良雲院天誉寿清大姉。
振姫母。

正栄院殿

於牟須。三井十郎左衛門吉正女。天正20(1592)年3月卒。正栄院感誉昌光大姉。

雲光院殿

阿茶局。従一位。飯田筑後直政女。初嫁神尾孫兵衛尉忠重。天文24年2月13日（ユリウス暦:1555年3月6日）生。寛永14年正月22日（1637年2月16日）卒。葬于馬喰町雲光院。雲光院従一位尼公正誉周栄大法女。

清雲院殿

於奈津。長谷川三十郎藤原藤直女。天正9(1581)年生。万治3年9月20日（1660年10月24日）卒。葬于伝通院。清雲院心誉光質大禅定尼。

養儼院殿

於六。黒田五左衛門丹治直陣女。慶長2(1597)年生。寛永2年3月28日（1625年5月4日）卒。葬于日光山中養源院。養儼院鑑誉心光大姉。

春栄院殿

於仙。宮崎筑後泰景女。元和5年10月25日（1619年11月30日）卒。葬于藤枝宿浄念寺。後改葬信州駒場浄久寺。春栄院宗誉昌清大姉。

蓮華院殿

於梅。青木紀伊守丹治一矩女。天正14(1586)年生。正保4年9月11日（1647年10月8日）卒。葬于梅香寺。蓮華院窓誉梅香大姉。

※徳川幕府家譜によれば、松姫の母は、間宮豊前守康俊女。
※徳川幕府家譜によれば、市姫の母は、遠山丹波守直景女。

※生年月日・母名・法名は、徳川諸家系譜による。
※室・側室は幕府祚胤伝を基本とし、徳川幕府家譜・系図纂要等を参考にした。

天正14年・・・任参議。叙従三位。10月4日（1586年11月14日）任権中納言。11月5日（1586年12月15日）叙正三位。
天正15年・・・8月8日（1587年9月10日）任権大納言。同日叙従二位。
文禄5年・・・5月11日（1596年6月6日）任内大臣。同日叙正二位。
慶長7年・・・正月6日（1602年2月27日）叙従一位。
慶長8年・・・2月12日（1603年3月24日）任右大臣。同日征夷大将軍、氏長者、奨学淳和院等別当、牛車、兵仗八人等宣下。10月10日（1603年11月12日）辞右大臣。
慶長10年・・・4月16日（1605年6月2日）辞将軍。
元和2年・・・4月17日（1616年6月1日）薨。

徳川　秀忠[ 天正7年4月7日（ユリウス暦:1579年5月2日）〜寛永9年正月24日（1632年3月14日） ]

幼名長松、長丸。竹千代。台徳院。
家康三男。母西郷局。
院号広度院〔徳川幕府家譜〕。
法名台徳院殿一品大相国公尊儀〔徳川幕府家譜〕。

室

：

於江与君

〔崇源院。江子。達子。豊臣秀吉養女。実浅井長政女。母織田信長妹。初佐治一成妻。
離縁後、豊臣秀勝室（生一女〔続群書類従所収浅井系図によれば完子、九条幸家室。※系図纂要生二女〕）。
天正元(1573)年生。寛永3年9月15日（1626年11月3日）於西丸卒。葬于増上寺。
法名崇源院殿一品大夫昌譽和興仁淸大禅尼。寛永3年11月28日（1627年1月15日）贈従一位〕。

側室

：

於静之方

〔浄光院。武州板橋之在竹村神尾氏女（寛政重修諸家譜作北条家旧臣神尾伊予栄加女）。
保科正之母。寛永12年9月17日（1635年10月27日）卒〕。

天正19年11月8日（1591年12月23日）任参議。
元和5(1619)年時、従一位・右大臣・征夷大将軍〔寛永3(1626)年任太政大臣〕。

※生年・没年の月日・室名は、徳川幕府家譜による。

天正19(1591)年・・・11月8日任参議。同日左中将。
天正20年・・・9月9日（1592年10月14日）任権中納言。同日叙従三位。
文禄3年・・・2月13日（1594年4月3日）辞退。
慶長6年・・・3月27日（1601年4月29日）任権大納言。
慶長8(1603)年・・・兼右大将。
慶長10年・・・4月16日（1605年6月2日）任内大臣。同日征夷大将軍。淳和奨学院等別当。牛車。兵仗隨身。叙正二位。大将如元。
慶長11(1606)年・・・辞退。
慶長19年・・・3月8日（1614年4月16日）転右大臣。同日従一位。

徳川　義直

徳川　頼宣（初名頼将）

結城　秀康

松平　忠直〔越前松平家〕