〜公家の歴史〜

徳川〔紀伊家〕

御三家。和歌山藩（紀州藩）。石高五十五万五千石。
葬地は、華族名鑑によると、上野　真如院。
徳川家康の十男頼宣を祖とする。
明治17(1884)年7月7日茂承が侯爵を授爵〔現代華族譜要〕。

紀伊徳川家系図

※頼宣までの系図は、徳川将軍家系図を参照。

頼宣

光貞

女子（夭折。*紀伊和歌山徳川家譜による）

女子（光姫。通子〔系図纂要〕。母園村氏。一条冬経室。

明暦元年6月8日（1655年7月11日）生。寛文11年2月8日（1671年3月18日）卒）

女子（禰為姫。英子〔系図纂要〕。上杉綱憲室。

万治3年7月10日（1660年8月15日）生。宝永2年閏4月26日（1705年6月17日）卒。円光院）

綱教

頼職

吉宗

宗直

女子（朝姫。母下条氏。

享保元年10月7日（1716年11月20日）生。

享保7年正月8日（1722年2月23日）夭）

女子（利根姫君。母斎藤氏。吉宗養女。

伊達宗村室。享保2(1717)年

8月1日生。延享2(1745)年

閏12月16日卒。雲松院）

女子（常姫。母下条氏。

享保5年正月5日（1720年2月12日）生。

享保20年10月12日（1735年11月26日）卒）

宗将

⇒

女子（友姫。喜姫。母斉藤氏。

細川宗孝室。

享保5年11月16日（1720年12月15日）生。

安永9年11月4日（1780年11月29日）卒。

静証院）

女子（久姫。桂香院。母山本氏。

松平〔池田〕宗泰室。

享保11年8月4日（1726年8月30日）生。

寛政12年正月23日（1800年2月16日）卒）

頼淳（春千代。玄蕃頭。始松平頼邑養子。

後改治貞。本家相続）

頼央（母神谷氏。織部正。

従四位下。左近衛権少将。

享保14年12月27日（1730年2月14日）生。

宝暦7年6月17日（1757年8月1日）卒。

孝順院。室松平頼渡女）

信有（母入江氏。幼名豊松。後改勘解由。

松平〔鷹司松平・吉井〕信友養子。

享保16年9月10日（1731年10月10日）生。

寛政5年6月19日（1793年7月26日）卒）

男子（富千代。母外山氏。

享保18年12月4日（1734年1月8日）生。

享保19年正月5日（1734年2月8日）夭）

女子（賢姫。忠姫。母外山氏。

松平頼済室。

元文元年12月14日（1737年1月14日）生。

天明元年閏5月28日（1781年7月19日）卒）

女子（圭姫。母森山氏。

元文3年5月21日（1738年7月7日）生。

元文5年3月14日（1740年4月10日）夭）

女子（達姫。母久能氏。

丹羽高庸室。

元文4年6月9日（1739年7月14日）生。

宝暦9年5月23日（1759年6月17日）卒。庵岳院）

女子（相君。載姫。母落合氏。

京極二品公仁親王御息所。

寛保3年3月11日（1743年4月5日）生。

寛政元年11月4日（1789年12月20日）卒。霊光院）

女子（薫姫。母久能氏。松平頼真室。

寛保4年2月4日（1744年3月17日）生。

天明5年10月27日（1785年11月28日）卒）

貞幹（母村井氏。初名頼章。

内藤政業養子。

延享3年11月15日（1746年12月26日）生。

安永7年6月23日（1778年7月17日）卒。徳本院）

次郎吉（寛文7年5月2日（1667年6月23日）生。延宝7年10月18日（1679年11月21日）夭）

女子（育姫。佐竹義林室。延宝3年3月3日（1675年3月28日）生。

元禄6年8月14日（1693年9月13日）卒。霊岳院浄境日観）

頼職（綱教嗣）

頼方（改吉宗。頼職嗣）

女子（夭折。*紀伊和歌山徳川家譜による）

女子（因幡姫。母中川氏。松平〔池田〕光仲室。寛永8年9月22日（1631年10月17日）生。

宝永5年11月28日（1709年1月8日）卒。芳心院）

女子（松姫。母山田氏。松平〔鷹司〕信平室。寛永8年9月23日（1631年10月18日）生。

延宝6年9月16日（1678年10月31日）卒。松寿院。法名自経〔系図纂要作松寿院法栄日経〕）

男子（修理。母武藤氏。寛永10(1633)年生。寛永13年11月18日（1636年12月15日）夭）

頼純〔伊予西条松平〕

*1光貞　贈従一位行権大納言。幼名長福。母加藤清正女。実母中川氏（理真院）。寛永3年12月11日（1627年1月28日）生。宝永2年8月8日（1705年9月25日）卒。号清溪院源泉対山。
*2綱教　母貞清親王女安宮〔天真院〕。実母山田氏〔瑞応院〕。幼名長光、後改長福。権中納言従三位。寛文5年8月26日（1665年10月4日）生。宝永2年5月14日（1705年7月4日）卒。号高林院。
*3頼職　実光貞男。母宮崎氏〔真如院〕。初松平内蔵頭。幼名長七。贈参議従三位。延宝8年正月17日（1680年2月17日）生。法号深覚院。宝永2年9月8日（1705年10月25日）卒。
*4吉宗　実光貞四男。母巨勢氏〔浄円院〕。初名頼方。幼名源六、後改新之助。主税頭。権中納言。従三位。継将軍家。貞享元年10月21日（1684年11月27日）生。寛延4年6月20日（1751年7月12日）卒。有徳院。
*5宗直　実頼純四男。母太田氏〔系図纂要作吉田氏観樹院〕。初頼致。幼名義大夫。従二位。権大納言。天和2年7月25日（1682年8月27日）生。宝暦7年7月2日（1757年8月16日）卒。大慧院。
*6宗将　母服部氏。幼名直松。権中納言。従三位。享保5(1720)年2月晦生。明和2年2月25日（1765年4月14日）卒。法号菩提心院。

⇒	直松（母伏見宮貞建親王女富宮〔浄眼院〕。法号宝池院）
	女子（千間姫。勝姫。套姫。寿光院。母同。前田重教室）
	重倫		治貞	治宝	女子（錯姫。松平〔伊達〕陸奥守斉宗室）
					女子（喬姫。夭）
					男子（夭）
					女子（佶姫。夭）
					女子（豊姫。養子斎順室）
					女子（鎗姫。夭）
					女子（富姫。夭）
					女子（万須姫。夭）
					虎千代（実家斉九男。夭。俊岳院）
					斉順	女子（菊姫。夭）
						女子（庸姫。夭）
						女子（伊曽姫。夭）
						女子（夭。*紀伊和歌山徳川家譜）
						斉彊	⇒
						慶福（斎彊嗣）
				女子（方姫。実重倫六女。水戸宰相治紀室。恭岳院）
			女子（懿姫。母伊藤氏。一条輝良室。芳寿院）
			女子（錯姫。母寒川氏。夭）
			女子（丞姫。母寒川氏。松平〔池田〕相模守治道室。転心院）
			女子（母伊藤氏。夭）
			女子（夭。*紀伊和歌山徳川家譜による）
			弥之助（母伊藤氏。夭）
			治宝（治貞嗣）
			女子（鋒姫。母寒川氏。夭）
			雅之助（母伊藤氏。夭）
			女子（方姫。母伊藤氏。治貞養女）
			女子（備姫。母伊藤氏。許嫁松平〔前田〕佐渡守斉敬。夭）
			乙之助（夭）
			丁之助（夭）
			女子（保姫。実頼興女。松平左京大夫頼宥室〔或縁女〕）
	女子（琴姫。定姫。母富宮。許嫁池田重寛）
	門之進（母同。夭折）
	女子（致姫。母吉田氏。松平重富室。光安院）
	学文（内藤政苗養子）
	頼興（母富宮。従四位下。権少将。松平左近将監。幼名千之丞。
		宝暦2年11月17日（1752年12月22日）生。文政8年正月23日（1825年3月12日）卒。葆光院）
	女子（逸姫。母同）
	頼謙（頼淳養子）
	忠功（奥平忠啓養子）
	女子（従姫。母村上氏。尾張宰相徳川治行室。聖聡院）
	為脩（三浦為恭養子）
	忠和（初頼徳。母植田氏。松平忠功養子）
	道紀（初頼融。母村上氏。勘解由。幼名益之助。安藤次猷養子）
	正由（初頼朴。阿部正識養子）

*1重倫　母同。実母吉田氏。幼名久米之丞、後改岩千代。権中納言。従三位。剃髪号太真。延享3年2月28日（1746年4月18日）生。文政12年6月2日（1829年7月2日）卒。号観自在院。
*2治貞　初左京大夫頼淳。実宗直二男。母外山氏。幼名春千代。始松平頼邑嗣。権中納言。従三位。享保13年2月16日（1728年3月26日）生。寛政元年10月23日（1789年12月9日）卒。香厳院。室今出川誠季女定子〔千穂姫〕。
*3治宝　実重倫二男。母佐々木氏。幼名岩千代。従一位行権大納言。明和8年6月18日（1771年7月29日）生。嘉永6年正月8日（1853年2月15日）卒。舜恭院。
*4斉順　実家斉七男。初清水中将兼式部卿。菊千代。正二位行権大納言。享和元年9月9日（1801年10月16日）生。弘化3年閏5月8日（1846年7月1日）卒。顕龍院。
*5斉彊　実家斉二十二男。初清水中納言。恒之丞。従二位行権大納言。文政3年4月28日（1820年6月8日）生。嘉永2年3月27日（1849年4月19日）卒。憲章院。室近衛忠熈女豊子（実広幡基豊長女）。

⇒	女子（延姫。夭）
	龍千代（夭）
	女子（玽姫。夭）
	女子（鎤姫。夭。*紀伊和歌山徳川家譜では女子の数が一人少ない）
	女子（利姫。実尾張大納言斉荘女。松平〔浅野〕上総介慶熾室。
		*徳川諸家系譜では龍千代の次）
	慶福		茂承（初頼久。実松平頼学七男。幼名賢吉。正二位。権中納言。
			天保15年正月15日（1844年3月3日）生。明治39(1906)年8月20日卒。
			夫人伏見宮邦家親王王女則子・溝口直溥女広子〔実本多直与三女〕）
	辰次郎（夭。或末子）
	女子（秋姫。夭）

*1慶福　実斎順男。菊千代。参議従三位。後十四代将軍家茂。弘化3年閏5月24日（1846年7月17日）生。慶応2年8月20日（1866年9月28日）卒。昭徳院。室仁孝天皇皇女親子内親王（和宮）。

徳川　頼宣（初名頼将）[ 慶長7年3月7日（1602年4月28日）〜寛文11年正月10日（1671年2月19日） ]

家康十男。母正木左近大夫頼忠[初邦時]女〔徳川頼宣家譜。
徳川幕府家譜によれば同女で蔭山刑部養女、於万之方、養珠院〕
幼名長福丸〔徳川頼宣家譜〕。
諡号南龍〔徳川頼宣家譜〕。
室：瑤林院〔加藤肥後守清正女。慶長6(1601)年生。寛文6年正月24日（1666年2月27日）卒（幕府祚胤伝）〕

慶長16年3月20日（1611年5月2日）任参議。
元和5(1619)年時、従三位・前権中納言〔後、従二位権大納言〕。

※生年・没年の月日は、徳川頼宣家譜（紀伊和歌山徳川家譜）による。

西条松平

伊豫　西條藩　家門　大広間　三万石。華族類別録第二十五類。
葬地は、華族名鑑によると、池上　本門寺。
明治17(1884)年7月8日松平頼英が子爵を授爵〔現代華族譜要〕。

頼純	恭綱（松之助。渡辺主水。家臣渡辺若狭守直綱養子。改憩道。
		明暦3(1657)年生。元文2年閏11月17日（1738年1月7日）卒）
	頼路		大七郎（母細川綱利女。貞享5年8月12日（1688年9月6日）生。
				同年9月19日夭）
	女子（家臣渥美甚五郎室。寛文3(1663)年生。
		正徳元年5月13日（1711年6月28日）卒）
	頼兼（源之助。母同頼路。寛文4年5月23日（1664年6月17日）生。
		天和3年正月1日（1683年1月28日）卒）
	女子（清姫。母同。井上大和守正岑室。
		寛文16年11月8日生（寛文6年か？）。享保12年正月25日（1727年2月15日）卒）
	頼雄（大之助。母同頼路。従四位下。侍従。山城守。後改左門。
		寛文8年3月22日（1668年5月3日）生。
		宝永3年8月28日（1706年10月4日）廃世子以病。
		享保3年5月29日（1718年6月27日）卒。本地院）
	女子（寛文12年4月1日（1672年4月28日）生。同月3日夭）
	女子（与伊。母太田氏。延宝4(1676)年11月生。初許婚九鬼大和守隆方。
		後、真田出羽守信弘室。宝永6年2月16日（1709年3月26日）卒）
	女子（梅。延宝6(1678)年生。天和3年6月23日（1683年8月15日）夭）
	女子（八千。母太田氏。延宝8年7月19日（1680年8月13日）生。小出信濃守英貞室。
		宝暦13年5月10日（1763年6月20日）卒）
	頼致		頼渡		女子（幸姫。母奥平忠雅女。享保13(1728)年
						12月11日生。延享4年6月5日（1747年7月12日）卒）
					女子（成。母同。享保16年7月27日（1731年8月29日）生。
						享保21年正月2日（1736年2月13日）卒）
					頼邑		頼淳	⇒
					女子（知衛。生母梁田氏。植村出羽守家道室。
						元文2年閏11月5日（1737年12月26日）生。
						寛政8年11月7日（1796年12月5日）卒）
					女子（嘉代。生母林氏。松平織部正頼央室。
						元文3年5月9日（1738年6月25日）生。
						宝暦6年5月28日（1756年6月25日）卒）
	女子（初。貞享元(1684)年生。貞享5年7月4日（1688年7月30日）夭）
	女子（四方。貞享4(1687)年生。元禄5年4月29日（1692年6月13日）夭）
	女子（嘉奈。元禄5(1692)年生。元禄6年6月24日（1693年7月26日）夭）
	尚峯（平治。生母佐藤氏。三堀五郎左衛門。
		家臣三堀作右衛門知義養子。元禄10(1697)年生。
		正徳6年閏2月3日（1716年3月26日）卒）
	頼安（改頼渡。宝永3(1706)年11月生。頼致嗣）

*1頼純　頼宣男。母越智氏与右衛門喜清女浄心夫人。養母加藤肥後守清正女。初名頼泰。頼平。久松丸。左京大夫。従四位下。左近衛権少将。寛永18年正月4日（1641年2月13日）生。正徳元年10月7日（1711年11月16日）卒於渋谷邸。葬于身延山久遠時。源性院殿凱空日純。室本多能登守忠義女〔清性夫人。寛文13(1673)年6月卒〕。
*2頼路　母本多忠義女。久松丸。後改大七郎。従四位下。侍従。豊後守。寛文元年9月2日（1661年10月24日）生。元禄11年10月12日（1698年11月14日）卒。天理院。
*3頼致　改宗直。初玄蕃頭。後左京大夫。義大夫。生母太田氏。従四位下。左近衛権少将。天和2年7月25日（1682年8月27日）生。紀伊徳川家相続。
*4頼渡　実頼純男。生母佐藤氏。従四位下。左近衛権少将。初名頼安。万吉丸。左京大夫。宝永3年11月14日（1706年12月18日）生。正徳6年5月16日（1716年7月5日）家督。元文3年3月16日（1738年5月4日）卒。慧日院。
*5頼邑　母同。久松丸。左京。従四位下。左近衛権少将。左京大夫。致仕後監物。元文3年5月2日（1738年6月18日）家督。天明元年閏5月7日（1781年6月28日）卒。智性院。
*6頼淳　実紀伊大納言宗直男。生母外山氏。春千代。玄蕃頭。左京大夫。従四位下。左近衛権少将。享保13年2月16日（1728年3月26日）生。宝暦3年7月29日（1753年8月27日）家督。室今出川誠季女定子〔千穂姫〕。後改治貞。紀伊徳川家相続。

⇒	頼謙	（実紀伊中納言宗将男。養母今出川誠季女。	⇒
		金十郎。式部大輔。玄蕃頭。左京大夫。
		宮内大輔。従四位下。侍従。左近衛権少将。
		安永4年2月3日（1775年3月4日）家督。
		文化3年9月2日（1806年10月13日）卒。寿徳院）

⇒	頼看	（義郎〔系図纂要〕。従四位下。侍従。	⇒
		初雅楽頭。左京大夫。
		寛政9年正月20日(1797年2月16日)卒。
		法号広徳院〔系図纂要作広徳院一道寿林日盈〕）
	忠顕	（本多忠典養子）
	女子	（初嫁小出英筠。再嫁松平直寛、後離別）
	女子	（夭）
	女子	（初嫁松平定剛。後嫁相良頼徳）
	女子	（初嫁内藤主殿頭政備。再嫁阿部正精）
	頼啓	（頼看嗣）
	輔之丞	（夭）

⇒	女子	（夭）
	頼啓	（実頼謙男。友三郎〔系図纂要〕。従四位下。	⇒
		権少将。初左京大夫。式部大輔。
		法号秀徳院）

⇒	頼学	（哲丸〔系図纂要〕。哲之助〔系図纂要〕。	⇒
		従四位上。権少将。初左京大夫。
		弾正大弼。法名智徳院。
		夫人一条忠良女通子〔現代華族譜要〕）
	女子	（文化12年5月4日(1815年6月11日)夭〔系図纂要〕。
		勝光院妙善日法〔系図纂要〕）

⇒	女子	（養子頼永室）
	久松丸	（夭）
	銐丸	（夭）
	充千代	（夭）
	女子	（夭）
	女子	（夭）
	徳之丞	（夭）
	徳之丞	（夭）
	頼永	（実松平頼慎三男。従四位下。侍従。
		初宮内大輔。法名尚徳院）
	頼英	（従四位下。権少将。初宮内大輔。左京大夫。	⇒
		天保14年9月22日(1843年10月15日)生〔華族名鑑〕）
	頼久	（宗家相続）

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