有栖川宮〔世襲親王家〕-公卿類別譜（公家の歴史）

有栖川宮

第107代後陽成天皇の皇子好仁親王を祖とする。
諸家々業記によると、家業は、筆道。
雲上明覧大全によると、家領千石、居所日御門通北行当西角、菩提所は、大徳寺　龍光院。

系図綜覧皇室系譜を基本とした。
他、参考文献
系図纂要・皇親系・類聚名伝抄・幕府祚胤伝・華族家系大成・現代華族譜要・常磐井家譜・藤堂家譜

有栖川宮系図

好仁親王

良仁親王

幸仁親王

幸子女王（英宮。承秋門院。母家女房某氏真〔

（後西天皇）

皇親系。※系図纂要作家女員〕。

東山天皇皇后。秋子内親王母。

以下、本朝皇胤紹運録による。

延宝9年9月23日（1681年11月3日）生〔

皇親系作延宝8年9月23日（1680年11月14日）〕。

元禄10年2月25日（1697年3月17日）入内〔系図纂要〕。

宝永4年5月3日（1707年6月2日）准后〔詰所系図2日〕。

宝永5年2月22日（1708年4月12日）立后〔

詰所系図26日〕。称中宮。

宝永7年3月21日（1710年4月19日）止中宮職。院号。

27日落飾。享保5年2月10日（1720年3月18日）

依疱瘡崩御。3月5日葬于泉涌寺）

文仁親王（実霊元院皇子。富貴宮。常磐井宮。

実母松木宗条女宗子。

※霊元天皇系図に記す）

易子女王（淑宮。東本願寺光性室。母家女房

寿昌院〔皇親系作称小少将局〕。

元禄4年9月24日（1691年11月13日）生。

寛延2年7月17日（1749年8月29日）薨〔皇親系〕。

実性院如幸）

正仁親王

職仁親王

⇒

尊統親王（淳宮。後改岡宮。俗名良邦。知恩院。

霊元天皇猶子。母家女房〔幕府祚胤伝作

藤谷為条女〕。徳川綱吉猶子。

元禄9年5月9日（1696年6月8日）生。

正徳元年5月18日（1711年7月3日）卒。

寿経光院宮源蓮社高誉。葬于一心院。

文化8年5月16日（1811年7月6日）贈一品宣下）

明子女王（母松平忠直女芳珠院寧子。後西天皇女御。長仁親王等母）

女子（母同）

⇒

音仁親王

経子女王（為職仁親王子。母家女房〔系図纂要作家女多緒〕。

仏光寺堯祐室。号兼宮。延享3年3月2日（1746年4月22日）生。

剃髪号知足院。文化11年11月24日（1815年1月4日）寂〔系図纂要〕）

円遵（為職仁親王子。元円智。母同。号季宮・無上々院。専修寺。

延享3年11月23日（1747年1月3日）生〔系図纂要作延享5(1748)年

3月18日〕。文政2年10月23日（1819年12月10日）寂〔系図纂要〕）

女子（日円。瑞龍寺。母家女加津〔系図纂要〕。九条尚実猶子。

号茂美宮。宝暦3年5月25日（1753年6月26日）生。

安永7年閏7月21日（1778年9月11日）薨。号常孝院日照）

叡仁法親王（中御門天皇猶子。梶井。母同）

覚仁法親王（桜町天皇養子。仁和寺。母家女房）

増賞法親王（母同。桜町天皇猶子。聡宮、改節宮。二品。牛車。実相院。聖護院。）

男子（号律宮・母同。元文2年9月10日（1737年10月3日）生。

延享元年9月4日（1744年10月9日）薨。新涼月院）

女子（職子。母家女房菖蒲小路。号長宮、改於佐宮、改愛宮。徳川重倫婚約、

後離縁〔系図纂要〕。延享2年9月24日（1745年10月19日）生。

天明6年12月13日（1787年1月31日）薨。号霊照院）

女子（大徹文亨。嵩宮。母同。桜町天皇養子。歓喜心院。円照寺）

女子（尊珍栄恕〔謚号考作栄如〕。遊亀宮。母同。桃園天皇猶子。慈眼院。中宮寺。

寛延2年4月2日（1749年5月17日）生。

宝暦4年閏2月26日（1754年4月18日）中宮寺相続〔系図纂要作2月26日〕。

宝暦10年12月22日（1761年1月27日）為桃園天皇猶子〔系図纂要作11月18日〕。

宝暦11年3月30日（1761年5月4日）入寺得度。明和6年3月10日（1769年4月16日）灌頂〔系図纂要〕。

安永5年5月22日（1776年7月7日）薨〔系図纂要作18日〕。葬御廟山〔系図纂要〕）

常仁法親王（百宮。俗名成美。梶井。一品。天台座主。母同。桃園天皇養子。

准母一条兼香女富子〔恭礼門院〕。宝暦元年12月22日（1752年2月6日）生。

宝暦2年8月16日（1752年9月23日）相続梶井門跡。

宝暦9年9月28日（1759年11月17日）為桃園天皇養子。

12月7日為親王。宝暦10年3月16日（1760年5月1日）入寺得度。

明和2年2月24日（1765年4月13日）叙二品。明和9年4月22日（1772年5月24日）叙一品。

任天台座主。翌日薨。葬于魚山。号无上心院宮）

織仁親王

男子（高貴宮。母家女房八重嶋〔山村氏。皇親系によれば右衛門尉宴則女〕。

安永5年3月23日（1776年5月10日）生〔皇親系〕。

安永6年正月26日（1777年3月5日）薨〔皇親系〕。号尊勝院）

織子女王（孚希宮。母鷹司輔平女福子。浅野斉賢室。号翺翔院。

安永9年7月14日（1780年8月14日）生〔皇親系〕。

寛政8年5月29日（1796年7月4日）卒〔皇親系〕）

幸子女王（同宮。改、栄宮。母同。毛利斉房室。

落飾号貞操院〔皇親系〕。天明2年7月14日（1782年8月22日）生〔皇親系〕。

嘉永5年9月14日（1852年10月26日）卒〔実8日。※皇親系〕）

韶仁親王

⇒

大機文成（本朝皇胤紹運録作大儀文成。後号文定。淑宮。母同。

光格天皇養子。中宮寺、大聖寺附弟、後円照寺。号常応心院。

天明7年正月16日（1787年3月5日）生〔皇親系〕）

承真法親王（惇徳。邦宮、改永宮。光格天皇養子。母家女房清香院〔

仁和寺御伝によれば、名は光子。称千坂〔皇親系此同〕。

寛政11年6月8日（1799年7月10日）卒〕。梶井。号如実知王院。

天明7年12月29日（1788年2月5日）生〔皇親系〕）

舜仁入道親王（亀代宮。光格天皇養子。母常信院。知恩院。

一乗院。輪王寺。法名公猷。号自在心院。

寛政元年2月1日（1789年2月25日）生〔皇親系〕）

男子（清宮。実専修寺円遵男。天明8(1788)年生〔皇親系〕。

寛政元年8月23日（1789年10月11日）卒〔皇親系〕。号広清院）

女子（万寿宮、改繁宮。母家女房清香院。号香海院。

寛政元年10月16日（1789年12月2日）生〔皇親系〕。

寛政2年12月24日（1791年1月28日）卒〔皇親系〕。号広清院）

女子（幾宮。母常信院。寛政2年2月25日（1790年4月9日）生〔皇親系〕。

寛政3年4月5日（1791年5月7日）卒〔皇親系〕。号華光院）

円祥（章宮。実鷹司輔平男。専修寺。号真無量院）

尊照栄暉（千鶴宮。母家女清香院。中宮寺。寛政4年12月16日（1793年1月27日）生〔皇親系・

系図纂要〕。享和元年10月24日（1801年11月29日）中宮寺相続〔系図纂要〕。

享和2年4月16日（1802年5月17日）入寺〔系図纂要〕。

文化3年4月28日（1806年6月14日）得度〔系図纂要〕。

弘化2年5月12日（1845年6月16日）卒〔皇親系・謚号考・系図纂要〕。号慈信院）

熈子女王（美保宮。秀宮。母常信院。寛政4年12月21日（1793年2月1日）生〔皇親系〕。

文化14年8月19日（1817年9月29日）卒〔皇親系〕。号瑤章院）

喬子女王（楽宮。母同〔幕府祚胤伝実母常磐木、月照院〕。徳川家慶夫人。従三位。贈従一位。

寛政7年6月14日（1795年7月29日）生〔皇親系。幕府祚胤伝作後改御祝日15日〕。

文政5年4月1日（1822年5月21日）叙従三位〔幕府祚胤伝〕。

天保11年正月24日（1840年2月26日）卒〔実16日。皇親系〕。号浄観院）

女子（彌宮。母清香院。寛政7年9月5日（1795年10月17日）生〔皇親系〕。

寛政8年正月7日（1796年2月15日）卒〔皇親系〕。号華陽院）

女子（寿宮。母清瀧〔皇親系〕。寛政8年11月2日（1796年11月30日）生〔皇親系〕。

文化4年8月15日（1807年9月16日）卒〔皇親系〕。号蘭光院〔皇親系作号蘭香院〕）

済仁法親王（誠宮。俗名修道。光格天皇養子。母清香院。

勧修寺、後仁和寺。乳母大弐、号厚淑院〔仁和寺御伝〕。

寛政9年3月7日（1797年4月3日）生。

勧修寺宮相続。文化4年8月11日（1807年9月12日）

依仁和寺深仁親王願為附弟。文化5年3月22日（1808年4月17日）

為光格天皇養子。文化6年6月20日（1809年8月1日）為親王。

同年9月25日入寺得度。文化7年12月2日（1810年12月27日）叙一品。

文化10年3月26日（1813年4月26日）伝法灌頂。

弘化4年12月24日（1848年1月29日）薨。

弘化5年正月18日（1848年2月22日）葬于法金剛院。号不壊身院）

苞子女王（嘉寧宮。母同。寛政10年7月20日（1798年8月31日）生〔皇親系〕。

文政2年10月6日（1819年11月23日）卒〔皇親系〕。号真相院）

男子（綽宮。母清瀧〔皇親系〕。寛政10年7月23日（1798年9月3日）生〔皇親系〕。

寛政10年10月5日（1798年11月12日）卒〔皇親系〕。号玉相院）

男子（万信宮。母同〔皇親系〕。寛政12年12月15日（1801年1月29日）生〔皇親系〕。

寛政12年12月29日（1801年2月12日）卒〔皇親系〕。号光雲院）

尊超入道親王（種宮。俗名福道。光格天皇養子。

准母勧修寺経逸女宰相典侍婧子〔東京極院〕。徳川家斉猶子。

実母常磐木〔月照院。中川出羽守女。※幕府祚胤伝による。

皇親系作母清瀧〕。

知恩院。牛車。享和2年7月10日（1802年8月7日）生。

嘉永5年8月21日（1852年10月4日）薨〔実7月7日〕。

大光明院照蓮社耀誉真阿〔幕府祚胤伝〕）

吉子女王（登美宮。母清瀧〔皇親系〕。徳川斉昭室。

文化元年9月25日（1804年10月28日）生〔皇親系〕。号貞芳院）

薫子女王（母同〔系図纂要作母家女藻塩(賀茂氏)。皇親系賀茂廉顕女茂塩〕。

近衛経熈室。基前母。号高宮、或孝宮〔系図纂要作

義宮改高宮〕。改恭宮〔系図纂要・皇親系作泰宮〕。剃髪号円台院。

宝暦9年3月11日（1759年4月8日）生。天保12年10月10日（1841年11月22日）薨。

※皇親系によれば、織仁親王女）

⇒

女子（万宮。母石井行弘養女千里円明院〔皇親系作家女房民部権少輔豊島勝文女〕。

文化6年7月14日（1809年8月24日）生〔皇親系〕。

文化7年7月8日（1810年8月7日）卒〔皇親系〕。号香蓮院）

幟仁親王

熾仁親王

威仁親王

績子女王（母前田慶寧女慰子。

明治18(1885)年10月17日生。

明治18(1885)年9月30日夭）

栽仁王（母同。明治20(1887)年9月22日生。

明治41(1908)年4月7日卒）

実枝子女王（母同。徳川慶久室。

明治24(1891)年2月14日生。

昭和8(1933)年4月没〔華族家系大成〕）

幟子女王（線宮。母家女房山西千世〔系図纂要作定林院〕。徳川家慶養女。

徳川慶篤室。天保6年11月1日（1835年12月20日）生。

安政3年11月7日（1856年12月4日）薨。

号線教院〔系図纂要作線教院厳誉妙華貞貫〕。

諡順貞夫人〔系図纂要〕。同23日葬瑞龍山〔系図纂要〕）

女子（染宮。母同熾仁〔系図纂要作母家女房心鏡院〕。

天保7年6月26日（1836年8月8日）生。

天保14年7月7日（1843年8月2日）薨〔系図纂要8日・華族家系大成9日〕。

号真如院。12日葬龍光院〔系図纂要〕）

男子（洁宮〔系図纂要作佶宮〕。母同。仁孝天皇養子。韶仁親王為子。

青蓮院。天保9年9月15日（1838年11月1日）生〔系図纂要作11日〕。

天保10年7月28日（1839年9月5日）御養子〔系図纂要〕。

同日青蓮院相続〔系図纂要〕。

天保14年5月28日（1843年6月25日）入室〔系図纂要〕。

天保14年6月17日（1843年7月14日）薨。

号後智冥院。6月28日葬真如堂〔系図纂要〕）

男子（長宮。母同幟子。知恩院。天保11年4月2日（1840年5月3日）生。

天保14年6月10日（1843年7月7日）知恩院宮附弟〔系図纂要〕。

天保14年7月9日（1843年8月4日）夭〔系図纂要・華族家系大成19日〕。

号如意珠院。葬一心院〔系図纂要〕）

宜子女王（糦宮。母家女房森則子。井伊直憲室

嘉永4年2月26日（1851年3月28日）生〔華族鑑3月1日〕。

明治28(1895)年1月4日薨）

利子女王（穂宮。母同。伏見宮貞愛親王妃。安政5年5月21日（1858年7月1日）生）

威仁親王（熾仁親王嗣。稠宮。母同。明治天皇養子。三品。海軍大将。

文久2年正月13日（1862年2月11日）生。

明治11(1878)年8月26日為明治天皇養子〔系図綜覧〕。

明治12(1879)年8月2日叙勲一等〔系図綜覧〕。

明治19(1886)年12月29日叙大勲位〔系図綜覧〕。

明治28(1895)年11月20日叙功四級〔系図綜覧〕。

明治37(1904)年6月28日任海軍大将〔系図綜覧〕。

明治39(1906)年4月1日叙功三級〔系図綜覧〕。

大正2(1913)年7月7日賜元帥称号〔系図綜覧〕。

大正2(1913)年7月10日薨〔系図綜覧〕）

堯煕（規宮。実近衛忠熈男。母島津斉興女〔常磐井家譜〕。

専修寺〔常磐井〕円禧嗣。初名円禔〔常磐井家譜〕。

弘化元年12月27日（1845年2月3日）生〔常磐井家譜此同。系図纂要作26日〕。

嘉永6年6月15日（1853年7月20日）為幟仁親王実子〔系図綜覧〕。

室藤堂高猷女〔現代華族譜要作円禧長女敬子。藤堂家譜作円禧女高猷養女〕）

慈性入道親王（精宮。明道。光格天皇養子。実母同。養母同。大覚寺。輪王寺。

文化10年8月26日（1813年9月20日）生〔皇親系〕）

公詔入道親王（皇親系作公紹。菊宮。彰信。光格天皇養子。養母同。実母同。輪王寺。

文化12年9月12日（1815年10月14日）生〔皇親系〕。号普賢行院）

公潔（他宮。西園寺寛季嗣）

女子（游亀宮。母宣子女王〔皇親系〕。文政4年11月21日（1821年12月15日）生〔皇親系〕。

文政6年7月6日（1823年8月11日）卒〔実5日。※皇親系〕。号静性院）

女子（実種宮。母同〔皇親系〕。文政5年11月17日（1822年12月29日）生〔皇親系〕。

文政6年6月8日（1823年7月15日）卒〔皇親系〕。号真種院）

韶子女王（精宮。母同〔皇親系〕。徳川家慶養女。有馬頼咸室。

文政8年5月19日（1825年7月4日）生〔皇親系〕）

尊澄成淳（有気宮。有慶宮。実伏見宮貞敬親王女。母合田愛子。中宮寺。孝明天皇養子〔皇親系〕）

男子（洁宮。実幟仁子。仁孝天皇養子）

円禧（※皇親系・常磐井家譜による。実専修寺円祥子。松若丸。

天保2年12月9日（1832年1月11日）為養子称学宮）

男子（※皇親系による。長宮。実幟仁子）

※最終更新日　2015.10.03

有栖川宮熾仁親王の騎馬像

東京都港区南麻布有栖川宮記念公園内。