6. 趣味の植物図鑑・地味編
ここではマルチニークで見かけた、地味だけれども(個人的に)興味を引いた植物を並べてみた。

まずはプレー山特集:
火口壁の中、標高1000mを越えるあたりで見た、コケに覆われた木性シダ。

プレー山の東側は霧が発生しやすい気象状況で、サルオガセに似た着生植物やコケ類が豊富に見られた

やはり標高1000m以上の東側斜面に多い植物。

ヒバの木に似た樹皮をまとった木質部からいきなり花茎が伸びて、こんな花が咲く。樹高は3メートル近いものもある。

花の周囲の杉の葉のように見えるのはコケで、この花の葉ではない

シコンノボタンの仲間。学名は Tibouchina ・・・ となるのだろう。葉がごく小さいのが特徴。

標高1000m前後のやや乾燥した草地や潅木の周縁に多く見かけた。一瞬フウロソウの仲間かと思った。生えている場所がよく似ている

花は米粒のように小さいが、よく目立つ植物。現段階では素性不明。一見アカバナ科っぽいが、外観では判断不能。

溶岩ドームとその周辺のような、風当たりの強い場所にある岩の隙間の、わずかな土壌に根をおろして生えていた

華やかなランの仲間。

明るい草地や笹薮の中、日本の高山だったらさしずめチドリソウの咲くような場所でよく見かけた

プレー山ではアナナス科の植物もずいぶん見かけたが、季節が悪かったのか、花をつけているものは多くなかった。

登山口近辺にはキイチゴが群生していた。これは自生ではなく、持ち込まれたものではないか?

派手なアブ(?)がお食事中。


次はプレー山以外の地味植物。

マルチニーク島北部を南北に連なる山並みに沿い、モルヌ・ルージュとフォール・ド・フランスの間を結ぶ絶景の国道がある。

途中には森林保護地域があり、沢沿いに遊歩道も作られていて、小休止には絶好の場所だった。

こんなのもいる>

自然保護地域の中で拾ったこの花と葉は、樹高10m以上ある大木のもの。

じつは以前、キューバのシエラ・マエストラ山中で、ガイドの人に「これがマホガニーの花」と教わったのだが、調べてみたら違うようだ。
キューバでは大事にされている樹木のようだったが、マルチニークも同様らしく、Reserveなんちゃらと書かれたお役所の書類が幹に巻いてあった。

どなたかこの植物の素性をご存知の方、教えて下さい。

自然保護地域の近所で見つけた、タンポポとエーデルワイスが合体したような、謎の植物。花の直径は5cmくらいあり、かなり目立つ。

その後調べたら、すぐに素性がわかった。
キキョウ科の Hippobroma longiflora (分類体系によってはミゾカクシ科、つまりロベリアの仲間)。西インド諸島の固有植物。

学名を意訳すれば「馬狂わせ」か?有毒につきご注意


今度は島の北端、グラン・リビエール近くの樹林で見た、イワタバコの仲間。学名は Nautilocalyx ・・・となるんだろうな

大規模農地開発と火山災害の両方から逃れることができたこの地域では、とりわけ美しい熱帯雨林が見られる。

こちらは島の南西端、モルヌ・ラルシェの樹林で見かけた植物。草丈50cmくらい。
あてずっぽうで調べても、何の仲間か皆目見当がつかない(写真を見た人から、キツネノマゴ科の何か、という説登場)。

小振りだが、ランを思わせるような美しい花で、林床でよく目立つ。

南西部の海岸 Anse Dufour で見た植物。ケッパーそっくりのつる性植物だが、ケッパーとはちょっと違うみたい。
栽培から逃げ出した園芸植物かもしれない。

一見ハイビスカスのように見えるが、キョウチクトウ科の植物、南米原産の Allamanda cathartica 。

島の至るところで見かけるが、人家のある場所に多いから、栽培品かな。


世界中どこに行っても、マメ科の植物は雑草の女王様。生命力が強すぎて、繁茂されると手に負えないが、同時に何かと有用でもある。

島の至る所に生えていて歩行注意★の、強烈なトゲつきのマメ科の潅木。厄介者に見えるが、放牧地を区切るボーダーとして生け垣に仕立てて利用している牧場も見かけた。

手入れが大変だろうな……

これもまた、島の至るところで見かけるマメ科植物。木本で、樹高5mくらいになる。遠くから見ると、濃いピンク色にけむって山桜のようだった。



マルチニークでは様々な美しい花を見かけたが、あまりの華麗さ・色彩の派手さに、栽培品なのか野生種なのか全然見当がつかない……
もっと写真に撮っておくべきだったなあ

次は旅の総まとめ。帰国直後、驚きのニュースが……
次のページ>

map
火山の島 マルチニークに行く
トップページへ
1. マルチニークってだいたいこんな所
2. 消えた町、サン・ピエール
3. プレー山に登る
4. 山麓の町をめぐる
5. ダイヤモンド岩と「開聞岳」
6. 趣味の植物図鑑・地味編
7. ミヤモトツネイチ的・
 シバリョータロー的考察ごっこ
マルチニークに関するリンク集
足で歩くスイス
北朝鮮大旅行記

セントポーリアミニ温室

リンク集

著者について