筆者
フグの女王様

千葉県生まれの千葉県育ち。
不覚にも2007年から東京湾の対岸県在住。
先祖代々の千葉県人(絶滅危惧種)らしく、何に対しても微温的な態度を保つのがモットー。家訓の「寄らば大樹の陰」「長いものには巻かれろ」「出ないクギなら打たれない」を常日頃から遵守し、落花生とイワシの大量消費を心がけている。
職業は地図職人及びよろずグラフィックデザイナー。

おたよりはこちら
(アドレス内のDUMMYという文字を抜いてyahoo.co.jpと入れて下さい)

主な作品:
実業之日本社『ブルーガイド・わがまま歩き』シリーズ グラフィックマップと鳥瞰図
(スイス、タイ、グアムなど)

朝日新聞社『週刊日本百名山』(2001年)パノラマ地図96座
(幌尻岳、羊蹄山、燧岳、至仏山を除く)

橋本確文堂『白山』(2002年)パノラマ地図

など多数。詳しくはこちらを御覧下さい。筆者が所属するデザイン会社のホームページです。


ところで、

私が作成する鳥瞰図はしばしば「CG(コンピューターグラフィックス)」と紹介されますが、実は……
まごころの手描きです。

まず、上のような手描き原図を作成します。
最初にすべての基本になる地形図、それに空撮写真などの基礎資料を読み込み、現地の地質形成史や気候、植生、さらには歴史・地政学上のあれこれまで、可能なかぎり把握した上で作業します。
時間と条件が許せば、体力勝負の現地調査もあります。

着色は手であったりコンピュータ(ソフトはPhotoshop)であったり様々ですが、結局コンピュータでは手作業のような細かいことはできませんので、どこかで必ず色鉛筆やインク、それに筆が登場します。その方が早いし。

手描きの鳥瞰図の利点をざっと挙げてみましょう:

・本来なら見えないはずの部分を見えるように作図できる
・光の照射方向を自由にコントロールできる
・多くの人がイメージする地形と、現実の地形の相違が大きい場合、その一致点を探ることができる
>これらの特質を生かすことで、利用者がより簡単にその土地の地理的概念を獲得できる

・3D地図ソフトより美的な画面がつくれる(これは主観の問題でもありますが)

……などなど。
他にも数えきれないくらいあるんですよ(^_^ )

(完成品)