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留学への道


こちらのコーナーでは、留学の準備から中国へ出発するまでの流れと、簡単な現地での状況を紹介しています。
語学留学のようなマニュアルの無い中での準備でしたが、要は、行けば何とかなるものです。

クリックして進んでください。

決定から出発まで
まずは仲介会社探し
資金作り
各機関に相談
ネットで情報集め
仲介会社の力を借りて学校選定
ビザの問題
転出届などの手続き
家族の協力を得て無事出発
持っていくもの
留学費用について
大幅な経費削減は可能
受け入れ先の学校について
どこに住むか
言葉の問題
学校生活
現地での生活 お金(両替・預金)
現地での生活 衣
現地での生活 食
現地での生活 住
現地での生活 通信(電話・携帯・ネット)
現地での生活 健康
トラブルは?
あとがき







決定から出発まで

まず、なんで中国に調理留学をしたのかといいますと、
もともと私は中国から冷凍食材を輸入する仕事に携わっていたのですが、20代のうちに自分の人生を変えたいと思い、それまでの夢だった現地駐在員を目指し、会社を辞めて中国の知人を頼って現地で就職活動を始めました。


・・・そしてあえなく失敗。


自分の甘さをこれでもかと知らされ、
帰りの列車の中では何も収穫がなかったことから来る放心状態の中で夜を明かしました。


でも、その時にひらめきました。


誰も雇ってくれないんだったら自分で自分を雇おう!!と。



端折って言いますと、
自分のしたいことはやはり「食」に関する仕事。
その上、ただ売るんじゃなくて作りたいと言うこと。

でもそのためには手に職をつけなくては・・・。

そして、どうせ学ぶんだったら本場の中国で中華への道を始めよう!!
と、決心しました。

(中略)

・・・ということで、調理への道を歩み始めたわけです。


今回の調理留学を実行に移すのには予想以上の時間を要してしまいました。
予定変更をも考えた時もありましたが、結果的にはその時間があったからこそ自分の考えを強固なものにすることができたと思います。


なぜ、準備期間が長引いたかと言
いますと、


@前例がなかった(みつけられなかった)
A受け入れ先の学校を見つけるのに手間取った
B資金の問題
Cビザの問題


と、大きく分けて4つの問題を解決するために時間を要してしまい、気づいた時には三十路に突入していました
(汗)









まずは仲介会社探し

私がまず取り掛かったことは受け入れ先を探すことでした。留学仲介会社に片っ端から連絡をし、調理留学を斡旋しているところを探したのですが、そのほとんどは大学の語学留学だけしか扱っていなかったり、調理留学を斡旋していても受け入れ先は全て欧米などの中国以外の学校でした。


そういう中で、調理やスポーツなど、文化的な方面の留学をサポートしているA社を探し当て資料請求をするも、5日間の中国留学で10万円(チケット、住居代別)という信じられない値段ということで断念。


以前、語学留学の手続きを自分でしたこともあったため、簡単に考えていたのですが、ここでまず軽い挫折。
中国での就職活動で資金が底をついていたので、まずは稼ぎながら受け入れ先を探すことにしました。









資金作り

選んだ先は調理に全く関係のない自動車工場。数ヶ月で手っ取り早く資金を調達したかったのです。
結局は受け入れ先がなかなか見つからなかったために長々と働いてしまい、小金持ちになりました。



各機関に相談

その間にも留学のための準備は怠りませんでしたが、最初のうちはそう簡単には成果が上がりませんでした。


留学情報センターに何度か相談をしたのですが、受け入れ先が見つかったとしても留学ビザが下りないとのことで、語学留学をしながら調理学校に通うしかないとのこと。


また、中国の調理学校は日本の職業訓練高校に当たるので、国語や数学などの教科も学ばなければならないと言うことでした。何しろ前例がないとのこと。(実際には高校制の学校の他に、社会人向けの調理学校があります)


訓練高校で今さら苦手な数学を、しかも中国語で学ぶのには大きな抵抗があり、却下。


もうひとつの方法としては日本の調理専門学校の団体交換留学に参加すると言うことでしたが、自分の感覚にしっくり来ないので却下。ひとりで飛び込んでいきたかったのです。


ということで、留学先を台湾と香港にも広げたのですが、扱っている業者や、情報を把握している機関はなかったので、ネットで直接中国の調理学校を探すことに。









ネットで情報集め

ホームページに載っている数箇所の学校を候補にあげてメールを送ったのですが、返事は皆無。ただ、いくつかの学校のホームページを見て、私が今回留学した学校を第一候補にあげてはいました。


その他には、留学情報センターに休日を利用して通いつめて資料をあさったのですが、調理留学の本場はやはり欧米のみで中国の調理学校はやはり職業訓練高校しかなく、留学の資金はたまったものの、受け入れ先がなかなか見つからないことから、留学の延期を考えるようになりました。
金もたまったし、日本の専門学校に入ろうかとも。


そして半年以上が過ぎ、たまたま帰省した時にA社の資料を捨てようとして見てみたのですが、そこに載ってあった調理学校とネットで調べていた第一候補の学校が同じ事に気付きました。









仲介会社の力を借りて学校選定

早速A社に連絡。
担当の方に問い合わせたところ、中国調理留学の企画は参加者が全く集まらなかったということと、仲介役の中国人が亡くなってしまったとのことで、頓挫してしまっているとのことでした。
高い参加費用がネックになったのでしょうが、私の場合はこのA社に学校とのパイプ役になってもらうことにしました。


パイプ役の仲介費用も自分としては馬鹿高い金額でしたが、担当の方は現地の調理学校に出向いたこともあるということで、学校の詳しい資料や写真を送ってもらいました。


数ヵ月後には北京の大規模、小規模の2校の校長からの受け入れ歓迎の手紙をA社を通して手に入れることが出来、事態は進展して行ったのですが、やはり問題はビザと言うことで、それだけは学校側では協力できないとのこと。


留学先は以前から第一候補にしていた小規模校にすることに決めました。
どちらも国際交流の経験が豊富な学校でしたが、少人数制というのに魅力を感じたからです。









ビザの問題

A社からはビザの問題はどうにでもなると言われていたのですが、やはりそこからはなかなか進展せず、ほかの旅行会社に問い合わせても留学ビザはとれないし、領事館に問い合わせても良い方法は見つかりませんでした。


結局、1年の留学ビザは取れなかったのですが、半年のビザならば何とかなると言うことでA社の担当の方に半年の旅行ビザ(実は商用ビザ)を手配してもらうことに。


ビザ更新のためにはいったん帰国するか、香港で手続きしなければならないという条件付でしたが、ビザの問題は解決しました。


※大手旅行代理店や領事館での手続きの場合、調理留学では半年ビザの取得は不可能ですが、中国専門の旅行代理店では取得できる所もあるようです。









転出届などの手続き

転出届などの手続きをしないとお咎めを受けるわけではありませんが、海外での生活が長期にわたる場合は出国前に済ましておいたほうが良いです。


転出届
最寄の市役所などで、普通の転出届の用紙で手続きをします。事情を説明すると、転出先の住所は中国だけでもかまいませんでした。
期間(時期)によっては住民税がかからなくなります。


国民年金
係の人に事情を説明すると、掛け金が免除になります。もちろん免除期間中は空白期間とみなされ給付額は減少しますので、帰国後に納付します。
年金手帳と印鑑の他に、中国の学校からの手紙や書類(受け入れを証明できるもの)が必要になる場合があります。


国民健康保険
短期間の海外旅行の場合は国民健康保険も適用される場合があるようですが、長期間の渡航になると全くの適用外になるので、保険証や印鑑を持参して窓口で相談します。

※いづれの手続きの場合も、各種書類にあわせてビザ付きのパスポートを持参した方がいいです。

※現地についた後は居留証などの転入届のような手続きは不要です。

※帰国後は早いうちに各窓口で転入などの手続きをしたほうがいいです。



そのほか



航空チケット
私の場合は成田ー北京1年オープンの往復チケット(中国国際航空)を10万ちょっとで購入。航空会社によって5万円(スカンジナビア)から買えますが、安いのは早いうちに予約しておかないとすぐに売れ切れます。


海外傷害保険
旅行代理店によって扱っている保険が違うので、パンフレットやウェブ上で自分に合った保険商品を探します。私の場合は航空チケットはH.I.Sで買ったのですが、セット物の保険しかなかったので、自由に内容を設定できるJTBの1年保険にしました。
保険期間よりも早く帰国してきた場合は、手続きすると掛け金が戻ってきます(帰国日ではなく手続きした日から換算されます)

※海外傷害保険付きのクレジットカードがありますが、プレミアムカード以外は、あまり当てにならないと思います。


トラベラーズチェック
最寄の銀行(本店など)で円建てで購入します。
私の場合は60万円ほどのT/Cと現金数万円を持っていきましたが、額面は全て1万円にせずに5万円のも混ぜて購入すると便利です。


クレジットカード
JCBも結構使えますが、一番便利なのはVISAやMASTERです。








家族の協力を得て無事出発

後は中国の入学時期が9月と言うことで、それまでに準備を着々と進めるのみ。(実際には年中いつでも入学可)
残る問題は家族の説得でした。


いい年こいて留学なんて・・・と反対されることを覚悟していたのですが、
家族の反応は「反対したって行くんだべ〜。」的なもの。
親不孝と思いつつも、家族の理解に感謝して中国へ出発となりました。









持っていくもの

出発前に悩むのが日本から持っていく荷物です。
日本から国際郵便で送る手もありますが、
無事着くのかが不安(EMS以外は紛失する時もある)ですし、
費用もかかるので、
本当に必要なものだけを手持ちで持っていきました。


極論からいうと、現地では何でも揃うので、
金さえあれば何も持っていく必要はありません。


ただ、中国に着いてからの1〜2週間は何がどこで買えるのかが分からないので、
その期間に使う荷物だけを持っていけば身軽に行動できます。


持っていったもの

2日分の服があれば充分にローテーションを組めます。気温は夏は関東並、冬は東北並です。
下着、靴下 毎日洗濯すれば、3日分の下着で清潔に過ごすことが出来ます。
パンツ 中国のパンツはブリーフかボクサーパンツです。トランクス派は勝負パンツのようなとっておきの物を多めにもった方が○。女性の場合も然り。
タオル 2枚。普通のホテルではタオルつきですが、ドミトリーでは付きません。
シャンプー、
石鹸、洗剤など
トラベル用ので充分です。日本や海外メーカーのも数多く売られているので愛用の商品も現地で調達できます。unoシリーズや、資生堂などの商品もデパートなどで購入できます。洗濯洗剤はトラベル用のパックを数袋持って行けば便利です。
歯ブラシ 歯ブラシは日本ほど種類が豊富ではないので、愛用のがある場合は持っていったほうがいいです。歯磨き粉やマウスウォッシュは現地でも良いのがあります。
リップクリーム 乾燥しているので、荒れてしまいます。普通の商店にも売っているのですが、ピンクの色付きしかありませんでした。鏡を見たら我ながらキモかったです。(デパート等の大きな店では透明のもあります)
コンタクトレンズ 本体は日本から持っていったほうがいいですが、レニューなどの洗浄液は現地眼鏡屋さんに売っています。
めがね めがねは日本で作るのが一番です。愛用のめがねを持っていけば、現地の眼鏡屋で同じ度数で格安で作れますが、イマイチしっくりきません。目が疲れます。
ティッシュ トイレにはペーパーが付いていません。出してからでは遅すぎますので、とりあえずふたつほど。(紙は流さずにゴミ箱に入れるので、普通のティッシュで結構です)
爪切り 意外と必需品です。現地にも同じのがあります。
カミソリorシェーバー シックなどのカミソリが買えますが、日本ほど品揃えは豊富ではありません。
鼻毛切り 空気汚染が激しいせいか、鼻毛の伸びは予想以上に早くなります。必需品です。
サプリメントや栄養剤はあると安心です。私は便通がよくないのでビオフェルミンを持っていきましたが、必要ないほどでした。むしろ下痢止めが必要になりますが、正露丸は中国では効きません。風邪薬なども現地で買ったほうが効き目は高いです。
水虫の方は良い薬がないので日本から持っていきましょう。
魚肉ソーセージ 初日は疲れて食堂に行くのも億劫になってしまいます。
辞書 長期滞在の場合は多少重くてもしっかりとしたものを。または、電子辞書もおすすめです。現地でも日中、中日辞典は買えますが、使いづらいです。
ガイドブック 地球の歩き方は必携です。
現地でも、中国国内のガイドブックは数多く売られていますが、内容は地球の歩き方よりも劣ります。
会話集 必ず中国人が監修したものを。私はおまけでダイソーから買った会話集を持っていきましたが、中国人に言わせると、奇妙な言い回しが多いとの事。
また、会話集のふり仮名を読んでも中国人には伝わりませんので、発音を少しでもかじっていくか、筆談に頼りましょう。
カメラ デジカメで撮った写真は日本と同様に各規格のカードを現像することが出来ます。CDに焼き付けることもやってくれますので可能な場合はCD−RWを1枚持って行ってもいいかと。
普通のフィルムももちろん現像できますが、APSは限られます。
現地の充電池は粗悪品が多いので合わせて持った方がいいです。
ノートパソコン ネットカフェが数多く普及していますが、日本語表示が出来ないバージョンのがほとんどです。ネットが出来なくとも、デジカメ写真を整理したり、日記をつけたりDVDを見たりと、重宝します。
変圧器 今の電器製品は中国の電圧にも対応しているのが多いのであまり必要がないと思いますが、心配な場合は。
ビニール袋 洗濯物はその日に洗わないと悪臭を発しますので、とりあえずは密封しておきましょう。
メモ帳、筆記具 小さいメモ帳とボールペン1本で充分。出会った人たちとアドレス交換したり、筆談する時に使います。
ケータイ 通話はできませんが、友人にメールを送る時はアドレス帳が役に立ちます。メモ帳代わりにも。
変圧器無しで充電するのは心配なので、電池式の充電器があれば便利です。

長期間の場合はグローバル仕様のを使うよりも、現地で調達した方が安上がりです。
顔写真 旅行で行く場合は使う機会はありませんが、私の場合は5枚持っていっても足りませんでした。現地の現像屋でも安く撮れます。
インスタント味噌汁 体調を崩した時はこれを飲むと心が安らぎます。
タバコ 現地でもマイルドセブンなどを買うことが出来ますが、ニセモノもあります(駅前の商店に多い)。中国タバコを買うときはタバコ専門店で買うのがベスト。
中南海がニセモノも少ないし、日本人に合います。(5元〜10元で、ライトタイプもある)

※ニセタバコを吸うと、喉を痛めたり、ヘロヘロになります。味がおかしいと思ったら捨てることです。



貴重品

パスポート 盗難の時に備えてコピーしておきます。パスポート番号は覚えておくと手続きなどの時に便利です。
トラベラーズチェック 日本円のもの。長期滞在する場合は大きな額面のも作っておくと便利です。
日本円(万札) トラベラーズチェックの両替が出来ない銀行もありますので、予備に。
航空券 パスポートと並ぶ重要さです。
海外旅行保険 使う機会はありませんでしたが、寝込んだ時は入っててよかったと心の底から思いました。
クレジットカード VISAやマスターは何かと便利です。元キャッシングも銀行のATMで出来ます。

※貴重品はカバンなどに入れずに、必ずヒモ付きの袋(トラベル用など)に入れて首から下げていたほうが安全です。



必要ないもの(ガイドブックに書いてあるものの中から)

雨具 北京では雨はあまり降りません。外出先で雨が降った場合は傘売りの人がいっぱい出てきます。
バスタオル あんな、かさ張るものいりません。フェイスタオルで充分。
ドライヤー 空気が乾燥しているので、すぐに乾きます。
ウエットティッシュ 紙の無駄です。が、ウォシュレットに慣れた人はトイレットペーパー代わりに使えます。便と一緒に流すと即詰まるので、トイレットペーパー同様、備え付けのくずかごに入れましょう。現地のスーパーで買えます。
手袋 ポケットに手を入れれば済むこと。冬はどこでも売ってます。
帽子 荷物になるので、常時かぶっていましょう。
パジャマ 出発の1週間前からTシャツとパンツだけで寝る訓練をすれば良いこと。
万能ナイフ 物を切る時は鼻毛切りはさみで代用します(笑)。
湯飲み、箸 ミネラルウォータしか飲みません。旅行には不要です。ビールもラッパ飲み。箸は列車の中でも割り箸がありますし、カップラーメンには大抵フォークが入ってます。
ひも、輪ゴム 使う機会は余りありません。
ライター、電卓 御土産に持っていくと喜ばれたのはもう昔のこと。ライターは1元で道端でも買えますし、電卓はケータイの機能で充分。
蚊取り線香 蚊は大型のがいますが、現地でもマット式や液体式のがあるので現地でそろえたほうがいいです。私の住んでいたところは川岸にもかかわらず蚊がいませんでした。
懐中電灯 停電は多くとも、そのために持っていくのも考え物です。
水筒 荷物になるだけです。ミネラルウォーターが簡単に手に入ります。
シュラフ 野宿をする人は必携。
ゴムぞうり どのような商品でしょうか?
サングラス まぶしい時は目を細めます。現地でも10元で買えます。度付きでも120元ぐらい。



日本から持っていったものや現地で買ったものは帰国の際に処分するか、小包郵便で送ります。


@郵便局でダンボールを買う。
A荷物を詰めたら、中身の検査を受け、梱包してもらう。
B窓口で伝票を買い、住所などを記入する。
C窓口に持って行き、重さを量って料金を支払う。


航空便だと1週間以内に着きますが、高いです。
船便だと安いですが時期によって1ヶ月〜3ヶ月かかります。(1kg約20元)


中身の検査状況は郵便局によって違い、
新品のものがある場合はレシートが必要な場合があります。


建国門の国際郵便局はレシートもいらないし、チェックもそんなに厳しくありません。


ただし、中国のチェックは無事通過したとしても、日本の税関で箱を開けてチェックされる場合があるのでニセブランド品や怪しい物品などは入れないほうが無難です。










留学費用について

海外の生活で重要なのが資金ですが、授業料や生活費はとても安く抑えることが出来ました。
特に住居代は友人の部屋に転がり込んだ状態だったので自分で部屋を借りるよりも大分節約できましたし、精神的にも1人暮らしよりはよっぽど楽でした。
授業料のほうも、外国人価格なんてものはなく、本場の中華を低価格で学ぶことが出来ました。
以下が留学にかかった大体の費用になります。


仲介手数料 80,000円   A社への仲介料       
チケット代 105,000円 成田ー北京往復1年オープン
ビザ代行費 17,000円 半年商用ビザ
海外旅行保険代 97,090円 自由設計保険1年
新幹線代(往復) 27,600円
授業料(A校) 81,900円 プロ養成コース(半年)
授業料(B校) 16,900円 焼き物短期コース(1週間)
部屋代(旅館) 13,260円 青年の家4人部屋(1ヶ月)
家賃 35,100円 友人と折半(月300元×9)
光熱費、水道代 4,000円 友人と折半9か月分
その他の生活費(食費など)  350,000円 1ヶ月の生活費平均3,5万円
香港への交通費(往復) 17,550円 北京ー香港 寝台
ビザ更新費 15,600円 半年商用ビザ
香港での生活費(1週間) 40,000円 ホテル代は1日1,500円
雑費 30,000円
合計 836,500円
※1元=13円で換算









大幅な経費削減は可能


大まかな金額ですが、10ヶ月の留学にかかった金額は約80万で抑えることが出来ました。
ただ、もっと費用を抑えることもできたかな・・・。


A社への仲介費用は値切ることも出来たと思いますし、チケット代は予約時期によっては半額に、旅行保険も自由に掛け金を変えることも出来ます。
生活費も然りで、月2万もあれば充分。(私の場合はお土産を買いまくったのと、食べ歩きをしまくったせいで高くなってしまいました)北京と言えども物価は日本の1/4と言う安さです。


私の場合は家賃を大幅に節約することが出来たのですが、コネさえあればアパートを借りることも出来ますし、ホテルや旅館も交渉しだいで部屋代をいくらかカットしてもらうことも出来ます。


と、切り詰めればきりがないのですが、要は出費にメリハリをつけることが重要になるわけで、せっかくの海外生活で大切な経験まで節約してしまっては返って無駄ですし、羽振りの良い生活をしていてはいくら物価の安い中国でもあっという間に金がなくなってしまいます。


金がなくなったら稼ぐしかないのですが、コネさえあれば何とでもなるのが中国。給料はさすがに日本よりはかなり安いのですが、実際に調理場での仕事や日本語家庭教師の話をよくいただきました。私の場合は修行(レストラン)と言うことでタダ働きでしたが。









受け入れ先の学校について

私が通った学校は北京唐人美食職業学校(http://www.tr89.com/wzdh.htm)という、北京西駅に近い交通に便利な学校でした。生徒が多い時でも80〜100人ぐらいの小規模校に値する学校で、週単位で生徒の募集を行っているので、季節によってはその半分ぐらいになるときも。


カリキュラムの方は中国料理を中心に、西洋料理や日本料理などの各国料理、あとはケーキなどの菓子コース、カクテルコースまで、飲食に関する全ての事柄を学べるシステムになっていました。


コース数は全部で40以上はありましたが、要望によって自分で学びたい料理だけをチョイスすることもできます。期間は一番長いもので半年間のプロ養成コースから、短いものでは数時間で終るコースもあります。


クラスの人数は時期やコースによって大きな差があるのですが、多い時で20人強、少ない時では老師と1対1の授業を1ヶ月以上も受けられたこともあります。
生徒の年齢も様々で、老若男女、様々な世代の人たちが学んでいました。


学校の設備は日本の調理学校と比べると劣っているかも知れません。(日本の学校の状況は知りませんが)
必要な設備は全て整っているのですが、なにしろ時期によって生徒数が変動するので人数が多い時はコンロの取り合いになったこともありました。


老師陣は常駐の先生が6人ほどで、あとは現役の厨師たちが非常勤と言う形でサポートしていました。ほとんどが料理長や経営経験者で質は高かったです。学校によっては卒業した生徒をそのまま先生に迎い入れるところもあるらしいので、この点では大満足でした。


私がこの学校を選んだ理由は小規模で少人数制だったことからですが、その希望に一番かなっていた学校だったと思います。
実際に他の学校を参観したり、情報集めをしたりしましたが、どこの学校も一長一短があり、何に重点を置くかが重要であると思います。


調理学校の日本語訳パンフがあります。希望の方はこちら









どこに住むか

住む場所については出発前に決定することが出来ませんでした。学校には指定の招待所があり、生徒達のほとんどはそこに住んでいるとのことだったのですが、旅行者扱いの外国人は
普通のホテルか一部の旅館、大学の寮にしか住む事が出来ません。
学校側は住むところに関しては心配ないとのことでしたが、私のようなケースは初めてだったようで準備はされていませんでした。


私の方も最初から部屋が用意されているとは考えていなかったので、初めのうちは旅館に泊まり、しっかりとしたコネが出来てからアパートを借りる予定にしていました。


実際は、学校に通い始めてからの1ヶ月はドミトリーに泊まり、それからは運良くクラスメイトの部屋に住む事が出来たので幸運でした。


アパートを借りる時は保証人が要り、しかも私のような外国人は又貸しを受ける形になります。第三者と数か月分の家賃をやり取りしなければならないので信用できる人物に出会わなければ借りることも出来ません。(もっとよい方法もあると思いますが)









言葉の問題

以前、中国に語学留学をしていたこともあって、簡単な日常会話は問題なかったのですが、何しろブランクが長かったせいで最初のうちは授業内容も聞き取れない状態が続きました。
また、生徒は地方の出身者が多く、気を使って標準語を話してくれるのですが、イントネーションの違いで意思の疎通ができないと言うこともしばしばです。

ただ、四六時中中国語と接していれば、生活に支障のないほどに語学力がつきますし、授業も視覚を駆使すれば大きな問題はありませんでした。

語学力は一番の問題ではなく、通じなくても自分から話しかける勇気さえあれば、相手も興味を持ってくれます。
何といっても、日本人には筆談と言う強い武器がありますので、それを使わない手はありません。









学校生活

9月に入学したのですが、2月の春節休みまでは週末もカリキュラムがぎっしりと詰まっていて、休日はほとんどありませんでした。
基本的には朝9時に授業が始まり、昼は2時間の昼休み、午後は4〜5時に授業が終ります。毎日満員バスに乗って帰ってくるという
パターンでしたが、コースによっては半日のみというのもあったので、比較的自由な時間も取ることが出来ます。

入学したての頃の日程

7:00 起床(建国門の旅館)
7:50 屋台で朝食を食べ登校
8:40 地下鉄+徒歩で学校到着
9:00 調理師基礎コースの授業(素材の切り方の練習)
11:00〜13:00 昼休み(各コースの実習で作った料理を食べる。教室で放映されている映画を見たり、外出したりして過ごす)
13:00〜15:00 調理理論の講義(調理師試験に出る内容)
15:00〜16:00 素材の切り方の練習
16:15 後始末をして下校

※カリキュラムは週単位でステップアップしていきます。


くわしくはダイアリーにて。










現地での生活 お金

中国に着いたら真っ先に空港内で両替を済ませます。2〜3万も両替すれば充分です。



市街の銀行で両替・・・大き目の銀行でしたら日本円(1万円札)と
トラベラーズチェック(T/C)の両方を両替することが出来ますが、
T/Cを受け付けている銀行はそんなに多くはありません。
あっても行員が手馴れていない場合があり、時間がかかる場合もあるので
私はいつも西単にある中国銀行の本店を利用していました。



中国銀行本店での両替・・・2階の受付で両替業務をしています。
英語も通じますし、警備員も多数常駐しているので安心できます。
パスポートと現金かT/C(その場でサインする)を一緒に差し出して、
渡された紙に名前や滞在先、パスポートナンバーなどを書けば言葉は要りません。

現金を渡されたら必ずその場でチェックしましょう。(16時まで両替可能)
本店のほかに、西駅と中央電視台の間にある支店でもT/C両替業務をテキパキとしてくれます。


T/Cを日本でつくる場合は全て1万円にせずに、
5万円の額のも混ぜて作っておくと、
多額の両替をするときにサインをする回数を減らせるので便利です。
両替をしたら必ずナンバーを控えるようにしましょう。



銀行預金をする・・・長期滞在のときは円高の時を見計らって思い切って両替をしておくのがベストです。(ここ数年は1万円=650元〜800元で推移しています)
かといって大金を持ち歩くのは不安ですし危険ですなので預金をしましょう。



中国銀行本店での通帳の作り方・・・1階の窓口で申し込めます。

日本の銀行にもよくある待ち番号レシートをとって、
自分の番号が表示された窓口に行きます。
通帳を作りたいと言うと、書類を渡されるので必要事項を書き込みます。


専門用語がたくさんあって訳が分かりませんが、
名前と住所、職業、電話番号(現地の知人などでもよい)を書けばOKです。
キャッシュカードの欄に印をつけることを忘れずに。
分からないことがあればしつこく聞きましょう。


あとはパスポートと書類、現金を窓口のお姉さんに渡せばすぐに発行してくれます。(カードを作った場合は手数料がいくらかかかります)
通帳、カードと一緒に暗証番号の書いた封筒を渡されますので、
自分の覚えやすい番号に変えたいときはATMの案内にしたがって変更します。



日本のクレジットカード・・・私は年会費無料のVISAカードを持っていきましたが、
中国銀行のATM(西単本店の場合は北側玄関)で中国元キャッシングをすることができました。
香港の銀行でも使えたので大抵のカードはどこでも使えるかと思います。
ただし、海外でのキャッシングは手数料も取られますし、
リボ払いに設定されていることが多いので、
サブ的に利用する方が良いかもしれません。










現地での生活 衣

市場では服を比較的安く買える場合もありますが、
人を見て値段をつけてくるので、ぼったくられる可能性大です。
デザインや質もあまりよくないので、
服に関して言えば西単などにある
店で買った方が損はしません。
大体ユニクロの
2/3〜半額ぐらいで買うことが出来ます。


下着や靴下なども、市場では買わない方が無難です。
私が安さに負けて買った市場のボクサーパンツは
前の口が小さすぎて取り出すのに大変でした。
私のが太い訳ではないので不良品と思われます
(汗)


女性の場合はあまり分かりませんが、中国ではブリーフかボクサーパンツしかないのでトランクス派は日本から多めに持っていきましょう。


北京で買う










現地での生活 食

外食をすることが必然的に多くなります。
朝は屋台でマントウ、豆腐脳、ワンタン、おかゆ、ゆで卵、油条(揚げ生地)などの小麦粉料理などなど、多彩なメニューを選ぶことが出来ます。


昼は学校の給食(調理実習で作ったもの)や、
近くの食堂で坦々麺、ジャージャン麺、刀削麺などの麺類をはじめ、
様々などんぶりものを食べていました。
どれも一食50円ぐらいで済む安さ。
しかもうまいです。


夕食は原則自炊でしたが、
週末は外でちょっと良いものを食べました。


中国のレストランの日本と違う所は会計のみです。
最も一般的な会計方法は食べ終わった後に服務員をテーブルに呼んで会計をするところです。
これは屋台から高級レストランまで広く一般的な方法です。


外食をする場合は、小汚い食堂を避ける必要はありません。
いくらきれいなレストランでもまずくて高くて下痢になる所はたくさんあります。
金をたくさん払えばうまいものを食べられるのは当たり前ですが、
店に入る際に重要になる点は見た目よりも中身です。


周りに住宅地があって住人達が利用している食堂だったら安くてうまいことは間違いありません。


選ぶべきでない食堂は、


@観光地またはその周辺のレストラン。
見た目は立派でも味と値段は伴っていない所と見て良いでしょう。
観光地でなくとも、不特定多数の人が利用するような場所(駅など)のレストランも×です。


A観光地ではないが、人通りの多い幹線道路沿いにある小汚いレストラン。
人通りが多いのと低価格のためか一見繁盛しているように見えますが、
常連客は少なく、まずいです。


C飯時にもかかわらず、空席が目立つ店。
大抵の店は飯時になると満席状態になります。
そこしか空いてない場合でも避けた方がいいです。


D厨房施設のない食堂。
比較的小汚い食堂に好んで行くことが多かったのですが、
小さい食堂はコンロひとつと小さい流し台ひとつという所がほとんどです。
厨房が狭くて設備が整っていない所は必然的に不衛生になるので
あまりに狭そうな食堂は避けましょう。


Eあまりにも汚い店。
建物よりも、店員の身なりを見ます。
店の顔である服務員が不潔な店はコックも不潔です。
服務員が鼻穴をほじっていたら、
コックも鍋を片手にほじっていると思って良いでしょう。


でも、そういう店の料理って、意外とうまかったりするんです
(汗)



自炊をする場合は自分で食料を買うことになりますが、
上手にスーパーと市場を使い分けるとよいです。


市場で買った方が良いもの・・・野菜、果物、活魚。
冷蔵設備が整っていないので肉はスーパーで。
全てがグラム会計なので、肉に加水しているあくどい店もあります。


小さめの市場でも必要最小限の物は買えますが、
豆腐だけはスーパーの物を買いましょう。
市場の豆腐は焦げ臭いものがほとんどです。


魚は大抵は水槽の中のを1匹単位で買えます。
利点は市場の人と顔見知りになるとおまけしてくれますし、
夕方立ち寄ると、「おかえり!」と声をかけてくれます。


スーパーで買った方が良いもの・・・野菜以外全般。
スーパーとはいえ、腐っているものを売っている場合もありますので、
よく見て、匂いを嗅いでから買います。
海産物は鮮度が良くないものがありますので特に注意です。


北京で食う










現地での生活 住

前の欄でも書きましたが、アパートを借りる時は信用できる人物に頼るしかありません。
ただ、新しいマンションを借りるのだったら設備に問題はないと思いますが、
一般的なアパートは結構ガタが来ているのがほとんどです。
シャワーの水で感電して気を失ったという留学生の話を聞いたことがありますし、
私自身、ガス中毒になるところだった時もあります。


何かあったら自分だけでなく、周りの人にも迷惑をかけてしまうことをよくよく考えてから決めたほうがいいです。


私がはじめの1ヶ月を暮らした青年の家は、シングルルームの長期割引がありましたので、相談してみるのも手です。









現地での生活 通信


公衆電話

日本と同じような薄型のテレフォンカードを使う電話と、ICチップが組み込まれた厚みのあるカードを使用する2種類があります。
カードは空港や、キオスク、商店、公衆トイレなどなど、様々な場所で売られていますが、カードの種類も様々なので買うときは注意が必要です。


@電話カード・・・薄型とICチップの2種類のテレフォンカードです。50元からあり、地区限定のものや、全国使用可能のものなどがあります。


A充値カード・・・携帯のプリペイドカードです。携帯を使う場合はほとんどの人がプリペイドカードを使うことになりますが、神州行や如意通など、通信会社によってカード名が違います。


BIPカード・・・IP電話回線を使用する時のプリペイドカードです。公衆電話によって使えないものがありますが、固定電話の場合は便利かもしれません。





公用電話店

私の住んでいた部屋は電話線がなかったため、この公用電話店にお世話になりました。大抵は部屋の中に家庭用電話機が数台並べられていて、座りながら通話が出来ます。


利点は公衆電話よりも安い料金と、比較的静かな場所で通話できるといった点です。IP回線を使用している所だったら日本への国際電話も安く済みます。


平均料金
国内通話(香港、マカオ除く) 3角(0,3元)〜/分 (4〜5円)
日本への国際電話 3,2元/分 (約50円)
※もっと安く電話をかける方法もあるようですが、未確認です。


利用方法
@国際電話回線の電話は限られているので、「打国際」と言って、使える電話機を教えてもらう。国内の場合は空いている電話機を自由に使える。


A電話番号を打つ。
日本へかける場合は0081−市外局番から最初の0を抜いた数字ー電話番号
市内電話や長距離電話のかけ方は日本と同じ。
市外の携帯へかける場合は、電話番号の頭に0をつける。


B通話が終ったら、服務員に料金を支払う。








携帯電話

交友範囲が広がってくると、やはり携帯電話は欠かせません。日本と同様、若年層ではほとんどの人が携帯を持っています。
買う際に注意する点は、


@中古は絶対に買わない・・・二手(中古の意味)専門店では比較的安く携帯を買うことが出来ますが、保障は付かない上、不良品が多いとの事です。カバーだけを新しいのに替えた、中身は浸水した故障品かもしれません。


A必ず有名な家電量販店で買う・・・私は街中の携帯専門店で新品のモトローラを買いましたが不良品だったため、返品を3度繰り返しました。規模が大きい専門店でも、怪しい店では在庫をひとつも持っていません。会計をする時点で、外部から品物を仕入れてくる経営方法です。
「実物を見せてくれ」と言うと、「見たら買えよ」と返ってくる店は論外です。


B家電量販店のセールを狙う・・・中国の携帯はだいたい1000元(15000円)以上しますが、セール時には400元(6000円)位で買えるものもあります。もちろんそういうのはカメラもカラー液晶も付いていませんが、数ヶ月の留学生活で使うのには充分だと思います。







中国携帯電話事情

中国の携帯は日本と同じく、ほぼ3つに分けることが出来ます。


@デジタル式・・・一番普及しているので、無難な選択です。


ACDMA式・・・cdmaOneと同じバージョンらしいのですが、電波の感度が悪いと言う噂があり、北京での普及率は今一歩と言う感じでした。機種は激安(1元〜)で売られていますが、日本と同様、月々の基本料金(50元)がかかります。


B小霊通(PHS)・・・通話料金が固定電話並み(3分0,22元)で、機種も安いのですが、やはり日本と同様人気は今ひとつです。北京市内でしか使えないと言うのがネックになります。(その他の大都市でも小霊通は売り出されています)





日本と違う所は、





@機種の値段が高い・・・通話とショートメールだけしかできないデジタル式携帯でも日本円で1万円ぐらいはします。


A主にプリペイドカードが普及している・・・テレフォンカードと同様、様々な場所でカードを買うことが出来ます。


B着信にも金がかかる・・・デジタルの場合、電話をかけるのも受けるのも、0,6元/分の通話料がかかる。(市内通話の場合。PHSのみ着信タダ)


Cショートメールのみ対応・・・一般的なデジタルの場合は、ショートメールのみの対応となるので、パソコンとのメールのやり取りは出来ません。


D通信会社を自由に変えられる・・・CDMAや小霊通は、通信会社が決まっていますが、普通のデジタルの場合はSIMカードさえ交換すれば、通信会社や電話番号を替えられます。


E契約地区外での通話は割高・・・例えば、北京で契約した携帯で、上海から香港に電話をする場合は、北京を経由した通話料金になります。それを防ぐには、現地(上海)でSIMカード(電話番号)を買い、携帯にセットします。







携帯電話の契約の仕方(一般的なデジタルの場合)

@機種を選ぶ


A通信会社を選ぶ(中国移動通信または中国聯通)


B電話番号(SIMカード)を選ぶ

※電話番号の語呂のよさによって値段が違いますが、安いので20元ぐらい


Cプリペイド式カードを一緒に買う(50元〜。有効期限あり)
※移動通信は神州行、聯通は如意通




身分証明書などは一切必要なく、お金さえあれば携帯を持つことが出来ます。SIMカードはminiSD位の大きさのもので、大抵は電池カバーを取って組み込みます。簡単に取り出せるので電話番号を変えることが出来ます。




店側でプリペイドカードの登録までやってくれるので即日使用可能ですが、電波の入りなどをチェックしてもらい、保障内容も必ず確認しましょう。




残金が少なくなったら、充値カード(カード式or封筒式)を買い、表示されている指示に従って登録します。(通信会社の専用電話にかけ、アナウンスにしたがって電話番号やパスワードを登録する)
自分の携帯がどの通信会社なのか分からない場合は、充値カードを買うときに携帯ごと店員に見せるといいです。




人気のある機種メーカーは、BIRD(波導)、TCL、ノキア、KONKA、モトローラ、サムスンなどで、残念ながら日本メーカーのはマイナー的な存在でした。たくさんの国内外メーカーの機種が揃っていますが、あまり有名でないメーカーのは、選ばないほうが無難だと思います。





通話料金(神州行の場合)は
市内通話0,6元/分、長距離通話1,3元/分、国際通話8,6元/分、香港マカオ2,6元/分、全ての電話の着信通話0,6元/分、短信(ショートメールのみの対応)0,15元/一通となります。(1元=約15円)




受ける方も通話料がかかるので、100元のプリペイドを買ってもすぐになくなってしまいます。
また、携帯を使う場合は、番号の頭に17951をつけるとIP回線につながるので安くなります。









网[口巴] (ネットカフェ)

中国ではネットカフェが普及していて、いたるところでネットを楽しめますが、日本語表示対応のパソコンを置いている所は多くはありません。
日本語で文字を打てる所は更に限られてくるので、メールを打つ時はローマ字を使うしかありません。




ホテルのワンフロアを使用した大規模なネットカフェでも、日本語ページを全く表示できないバージョンのしかなかったり、住宅地の中にある古ぼけたネットカフェに日本語表示が出来るパソコンがある場合があるので、ネットカフェを3軒ぐらいはしごしてみるのもいいかもしれません。




利用の仕方
@カウンターの服務員にパスポートを出す。(※通常はすぐに返してもらえます)
A登録用紙に名前とパスポート番号を書く。
Bデポジット(10元〜20元)を支払い、パスワードが書かれたカードをもらう。
C指定されたパソコンに行き、パスワード入力。
D使い終わったらカウンターに行き精算。
通常は3〜4元/1時間なので、デポジット金額内だったら支払う必要はありませんし、差額分を返してくれます。


※パスポートを預けるのは禁物です。すぐに返してもらえない店は利用しないようにしましょう。

※ヤフーやホットメールなどのフリーメールアドレスは、海外でのメールのやり取りに便利です。事前に作っておきましょう。

※週末の夜はどこのネットカフェも込み合いますので、早めにいった方がいいでしょう。

※どこのパソコンにも「エッチサイト閲覧厳禁!」と書いてありますので、ひかえめに・・・。










現地での生活 健康

私はあまり体力に自信はなくとも、免疫力にだけは自信があります。
しかし、日本ではめったに風邪を引かない私でも、中国では何度も身体を壊してしまいました。
やはり、気力だけではどうにもなりません。


身体を壊したら、静養して自力で立ち直るか、病院に行って診てもらうしかありませんが、中国には健康保険というものがないため、診察代は日本と同等か高いです。
私の例(ゲリ
(で言うと、検便、診察、点滴数本、薬2箱で300元(4500円)でした。
これは99年当時の話なので、今はもっと高いと思われます。


自力で直すにしても、薬屋で買う市販の風邪薬などは、日本と同じくらいの値段で売られているので、出費がかさんでしまいます。(但し、漢方薬以外の効き目は強力)


なので、一番良い方法は「無理をしない」の一点に限ります。


@飲みに誘われても、体調が悪い時はきっぱりと断る。
交友範囲が広がると、しょっちゅう遊びに誘われますが、ぶしつけに断っても失礼には値しません。


Aくよくよしない。
住めば都です。都にするためには親友を持つことです。


B少しわがままになる。
日本と同じように人と接していると潰れてしまいます。少しわがままになったほうが釣り合いの取れた付き合いが出来ます。


C怠ける。
ぐうたらをします。


D保険に入っておく。
日本で海外傷害保険に加入しておくと、かなり気が楽です。いざと言う時のために現地の対応病院と手続き方法をチェックしておきましょう。


E何でも食わない
道端の屋台での食事は免疫をつけてからにしましょう。


F風俗に行かない。
私はなんともいえませんが、中国のエイズも含めた性病事情をちゃんと調べてから行った方がいいです。




表向きには風俗関連の商売は犯罪とされていますが、買春、売春ビジネスはしっかりと成り立っています。



・ホテルでの按摩サービス
部屋に勧誘の電話がかかってきます。按摩だけでは帰りません。


・街中の足裏マッサージの店
「足」と言う看板がでています。純粋なマッサージの店ももちろんありますが、オプションで裏部屋でのサービスがある場合があります。


・街中の床屋
すごい所は10mに一軒の割合で床屋があります。髪を切った後に、マッサージを頼むとカーテン裏に連れて行かれます。
日本と同じように赤白青の回転看板があり、4畳半ぐらいの店内にケバイお姉さん〜おばさんが座って通りを眺めています。そういう店は必ず奥のカーテンの裏にベットが置いてあります。
純粋に髪を切りたいときは、広めの店内で、男性の店員、女性客がいるところにし、オプション按摩は断ります。


・夜の繁華街
「一緒にカラオケ行きませんか?」
などと、必ずといって良いほどお姉さんに声をかけられますが、もてているわけではありません。金づるにされるだけです。女性の場合も然り。


・サウナ
北京のサウナはどこも景気が良いようです。
日本の健康センターと似ているのですが、浴槽はありません。
オプションで按摩あり。
ちょっと前まではサウナ=風俗だったようですが、今では男女共に純粋に身体を休める店が増えてきています。


・夜総会、カラオケ
ナイトクラブでは影で斡旋しています。
日本のようにただ歌を歌うカラオケボックスもありますが、オプションでお姉さんが付きます。



女性の場合も、ビジネスに引き込まれることがあるので注意です。
私はカトリックでもないので、こういうのを否定はしませんが、日本以上に快楽の影には危険が潜んでいます。
海外に行くと羽目をはずしたくもなりますが、出発の前に今一度、中国の性病関連の情報を調べてみてください。
私のエロ好きな(開放的な)中国の友人でさえ、「欲はあるけど病気が怖い」と言ってそういう所は絶対に行きませんでした。


また、中国では「日本の男は風俗好き」と言う考え方が一般的です。
きっと、数年前の集団買春事件の影響が大だと思われます。
どこの国の男も考えることは同じだと思いますが、日本人にしてみれば低価格で、しかも積極的な売り込み、同じアジア人なので抵抗が少ない、なんでも集団で行動すると言うことから、どうしても目立ってしまいます。


また、何といっても歴史問題(慰安婦問題)が絡んできますので、慎重な行動を。
中国では合法的な風俗はありません。
いろいろ抜け道はあるにせよ、運悪く公安に逮捕されでもしたら大変です。


要は、自分が外国人であることを忘れずに、その国におじゃましている感覚を持続させることが大切だと思います。



日本女性は大人気なので、変なのに引っかからないように気をつけてください。










トラブルは?


友人も知人もいないという中で始まった北京での生活ですが、中国人の人なつっこさ、旺盛な好奇心のおかげで人間関係はじわじわと広がっていきました。色々精神的には楽な生活ではありませんが、そんな時に相談できる友人がいるだけで大分違ってくると思います。


反日の気運が高まった時も不安を感じないわけではありませんでしたが、周りの友人達が気遣ってくれて、逆に恐縮したくらいでした。


人とのぶつかり合いなどは日常茶飯事でしたが、信頼できる友人と付き合うことでトラブルを回避できましたし、
また、現地で日本人との出会いがほとんど無かったために、群れなかったことがかえってよかったのかなと
も思います。


強いて言えば、大きなトラブルと言うと、香港でやけどしたこと、慢性的な下痢ぐらいでした。










あとがき


中国人と接する時には歴史的問題は避けられない事柄です。
そのような話題を話す時は、観点の違いから疎外感を感じるというか、自分が罪人にされてるような気がした時もありましたが、外観は同じでも国も違えば文化も違うのだから、しょうがないことです。腹を立てるよりも、話し合うことが大事だとつくづく感じ、滞在中の後半からはその違いを探すことが日課となっていました。


「日本には1億2千万人それぞれの考え方があるが、中国にはもっと多い13億の考え方がある。あきらめるな。」
これは私が現地での生活に辟易していた時に中国の友人が言ってくれた言葉です。


簡単に中国(海外)にいけるようになった今、「これだからね〜中国は・・・」と、一度は思った人も多いと思います。
私も何度そう思ったことか・・・。
外見が同じだから、なおさら理解しがたいことも多々あるものです。


でも、だからといって中国をひとつの色に決めてしまうのは、なんとも単純な決断であることをこの一言で知らされました。



これは逆に中国人にも言えることです。



「餃子は食ってみなけりゃ分からない」
餃子の外見はみんな似たような形だけど、餡には様々な種類があります。
うわべだけ見て知った気になるなという意味で言われた事がありますが、お互いにもっと深い交流が必要だと思います。


日中関係は全く盛り上がりに欠ける反面、民間では08年のオリンピックに向けて、ますますの交流がなされることと思いますが、新聞やニュースの中の中国にはない、様々な色を探してみて欲しいと思います。
好かない色もたくさんありますが、日本にはないような色の花もたくさん咲いていることでしょう。


えらそうなことをここに書きましたが、このサイト自体がえらそうな存在ですので・・・ご了承ください。
北京で貴重な体験をさせてくれた周囲の方々に感謝あるのみです。
そして私のごく個人的なHPを訪れてきてくださった皆様、
ありがとうございます。


これからも何らかの形で更新していきたいと思っておりますので、またいらしてみてください。













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