スイスの食卓から (2)
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 前回はチューリヒに住む、スイス人+日本人の家庭の食卓をのぞいてみたが、やはり根っからのスイス人注1の食卓も知りたいということで、今回はそんな家庭におじゃましてみよう。

 筆者の見聞きする限りでは、この家庭は都市部の若い世代の典型という感があるが、田舎も含めたスイス全体の平均的家庭像、特に上の世代の人たちとは少しくい違うかもしれない。

ベルン近郊のイェンニ=ルッツ家
ウルス(学校の地理教師/36歳)
スイス人、ベルン市近郊生まれ
アンネリーセ(技術職の公務員/37歳)
スイス人、ベルン市近郊生まれ
ミンカ(本名はドミニカ/3歳)
保育園に通っている
(名前はすべて仮名、職業、年齢設定も実際と異なる。右写真は本文とは別の家庭)

 ウルスとアンネリーセは幼なじみで、よくある紆余曲折を経た後、30代はじめに結婚した。

 ウルスはいわゆる「ソフトな菜食主義者」で、10代の頃(つまり狂牛病以前)から、自分から自発的に肉を食べることはほとんどなくなった。ウルスのようなタイプは、1960年代以降に生まれた若い世代のヨーロッパ人にかなり多く、最近では、嬉々として肉のかたまりに挑んでいるのは年輩の人ばかりのように見えるくらいだ注2。しかしウルスは、招待先など、社交上必要な場合は一応肉料理を食べるし、肉以外の動物性食品…卵、乳製品、魚は好んでよく食べる。

 アンネリーセは菜食主義者ではなく、食べ物に関するタブーのようなものは持っていない。しかも父の仕事の関係で、子供時代に3年間ほどシンガポールで暮らした経験から、ウルスが苦手とするクセのつよいエスニック料理や、エビ、カニ、貝類なども大好きだ。食べ物への適応力が性格に関連するかどうかは不明だが、神経質で物事に対するこだわりの強いウルスに対し、アンネリーセは万事おおらか、というのが周囲の一致した評である。

★ ★ ★

 イェンニ=ルッツ家は共働きなので、家事はきっちり分担してなされているのも最近のスイスふうだ。アンネリーセの仕事は週4日出勤、子供が小さいので勤務時間は基本的に午前10時から午後5時と短く設定してある。彼女の職場は家から片道30分以上とちょっと遠く、昼食に家に帰って来ることはない。一方のウルスは週5日間出勤だが、パートタイムなので職場への拘束時間が短く、自由になる時間が多い。その多くは学位を取るための研究と、収入を補うためのちょっとしたバイトにあてるが(今の地位は信じがたい安月給)、家事のためにもかなりの時間を割いている。

 2人のその日の仕事のスケジュールによって若干違ってくるが、週のうち、平日の半分はウルスが夕食を調理している。休日は基本的にアンネリーセが夕食を作り、ウルスには力仕事などをやってもらうが、ウルスはもともと料理好きなので、イマジネーションが湧けば、非番(?)の日でも調理を担当する。

 もっとも、今は台所仕事ひとつ取っても2人の家事分担がうまく行っているが、そのうちに難しくなるかもしれない、というのがアンネリーセの悩みだ。ウルスはいずれパートタイムではなく常勤になるだろうし、娘のミンカも学校に行くようになると、今の保育園のように1日じゅう面倒を見てもらうことはできなくなってしまう。注3。幸か不幸かアンネリーセの職業は非常に専門性が高く、1人前になるまでに8年間もの実習期間が必要だ。アンネリーセの部署のメンバー構成を考えると、少なくともあと4年間は現在の仕事を続ける必要があるだろう(本当はもっと続けたい!)。現在、職場がアンネリーセに対していろいろ融通を効かせてくれるのもそのお陰だが、実際にミンカが学校に入る年になったら、一体どうしようかといつも頭の隅で考えている。

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 2人で台所仕事をほぼ均等に負担しているということもあり、現在の住居の台所のレイアウトや機材の選択も、2人でよく話し合って考えたものだ。ミンカが生まれる前に引っ越しを考え始めたころ、ウルスがこだわったのは、ガスコンロの使える家へ、ということだった。アンネリーセは、手入れが大変な上に危険そうなガスコンロには大反対だったが、結局、メンテナンスはウルスがやるという条件でしぶしぶOKを出した。……とはいえ、現実のスイスの台所では電気コンロが常識で、ガスコンロ使用可の住居というのはあまりない。そもそもガスの使用は禁止になっていることが多いのだ。「ウルスの些細なこだわり」(アンネリーセ言)のおかげで、現在の住居を探し出すのに半年以上もかかってしまい、引っ越し前にミンカが生まれてしまったが、それでもウルスは自分の選択に満足している。
「確かにガスコンロは何かと面倒だけど、ミンカに火というものを教えやすいしね。これは重要なことだよ」

 ウルスの実家の家族は、ベルン近郊の半農村地帯にある、築300年近い古民家に住んでいる。建物そのものは村(ゲマインデ)の持ち物で、祖父母の代から借り続けているものだ。外観は古色蒼然たるこの家、内装や設備は現代ふうに快適にリフォームされているが、昔ながらの薪ストーブ・オーブンが、今もなお現役で活躍中である。さすがに夏にはほとんど使わないが、冬になると時々それに火を入れ、母親が昔ふうの大きな甘パンや、伝統的なあれこれの料理を作ってくれるのが、昔から家族全員の楽しみだった(こういう料理は電気コンロではうまく行かないと言う)。ちなみにウルスの実家には薪カミンも健在で、これは冬には毎日焚く。このような家は都市圏でもまだまだかなり多い。

 現在の住居は集合住宅なので、さすがに薪ストーブは望めないが、ウルスのガスコンロへのこだわりは、こんな所から来ているに違いない。

★ ★ ★
 ウルスもアンネリーセも、休日は楽しみを兼ねて凝った料理も作るが、平日はなかなかそういうわけにはいかない。街のデリカテッセンではいろいろと出来合いのオカズも売っているが、不経済だし、既製品の味もあまり好きでないので、必要がなければ利用しない。そのかわり、下ごしらえだけ済ませた半製品注4を上手に取り入れ、できるだけ簡単に、なおかつ食卓が単調にならないように工夫しながらメニューを組み立てている。

 2人とも、これまた現代のスイス人らしく、食べ物の安全には多少気を使っている。もっとも、アンネリ−セの同僚のK氏のように、完全菜食・自然食主義というような神経質なものではない。ミグロやコープではできるだけビオ(オーガニック)注5のものを買い、野菜はスーパーのものでなく、市場でも評判のいいMさんの屋台で買う、という程度。Mさんの野菜は気をつけないと時々イモ虫が入っていたりするが、スイスではそれを問題にするような人はいない。

 小さいミンカは、最近はもう大人と同じようなものを食べられるようになり、毎日いろいろな食べ物にチャレンジ中だ。ウルスの影響か、ミンカも肉より魚を好む傾向がはっきり出て来たので、ウルスは喜んでいる。ただ、ミンカが魚を好むのは、単に肉より柔らかいからかもしれないとアンネリーセは思っている。友人の子供たちを見ると、菜食主義の親を持つ子供は、肉以外にも食べ物の好き嫌いを言う傾向が強く、アンネリーセにはちょっと心配だ。ミンカはまだ小さいのだから、なんでもたくさん食べ、丈夫な子供になって欲しいと、いつも思っている。


イェンニ=ルッツ家のある日のメニュー
..
朝7時過ぎに。スイスのオフィスは7時すぎ〜8時くらいに始まるところが珍しくないが、ウルスもアンネリーセも出勤時間がそれほど早くないので、割合ゆっくりできる。
ウルスとアンネリーセの献立
カフェオレ
(エスプレッソを沸かし、ミルクもきちんと鍋であたためる)
・挽き割り大麦入りパン、半白パンにたっぷりのバター
・チーズ数切れ、ヨーグルト
・ミンカには温かいミルク、水で薄めたりんごジュース、半白パンにバターとチョコレートペースト、ヨーグルトを少々
 スイスの平均的な朝食。このパターンを毎日繰り返しているが、ウルスとアンネリーセはパンのかわりに牛乳とヨーグルトでふやかしたミュスリを食べることもある。

 日本では、子供にチョコレートは「刺激が強い」「虫歯になる」として、与えるのを控えるのが普通だが、スイスでは逆に、栄養になるということで積極的に食べさせることが多い。パンに板チョコを挟んだものは、子供ばかりか大人も食べるおやつ

..午前10時
アンネリーセの職場では「ツニューニ Znueni」という軽食のための休憩時間がある。アンネリーセはコーヒーと、昨日自宅で焼いたプルーンのタルトを一切れ。ちなみにお隣の同僚は、インスタントカップスープに、チーズのサンドウィッチ。
ウルスの職場では、特にツニューニのための休憩を設定していない。菜食主義のためか、いつもお腹を空かせている彼は、常に果物やナッツ入りビスケットなどのおやつを持ち歩いては、空き時間ごとにかじっている。
..
アンネリーセは職場で持参のお弁当。ときどき気分転換を兼ねて外食することもあるが、職場が郊外にあり、付近に食事のできる店があまりないため、機会はそれほど多くない。
ウルスはこの日は午前中で勤務終了。家に立ち寄って昼食の後、大学の研究室へ。ミンカは保育園の給食。
ウルスの献立
白いんげん豆と大麦のシチュー
(あらかじめ作り置いて冷凍したものを、鍋であたため返す
 スイスでは、電子レンジを置く家庭は全体の半数程度にとどまる。意外に少ないと思うかもしれないが、たいていオーブンが電子レンジの役割を果たしてしまうからだ(特に冷凍食品の解凍・調理で)。また、前回のエッシャー=藤原家の話でも書いたように、食卓の展開パターンが日本と違うため、「電子レンジでチン」する必要があまりないとも言える
..午後3時
アンネリーセは職場でコーヒーだけ、ウルスは大学の研究室で、仲間とクッキーとコーヒーのおやつ、ミンカは保育園でりんごのおやつ
..夕食
今日は金曜日。地方に住むウルスの友人が仕事で近くへ出てきたので、彼と、アンネリーセの妹を夕食に招待する。2人とも独身なので、気が合うようだったらくっつけようという魂胆。取り持ち役にウルスの弟夫妻も呼ぶ。きょうの調理はウルスとアンネリーセで交互に。
献立
・ワイン、ミンカには水で薄めたぶどうジュース
(ワインはウルスの弟夫妻がお土産に持参したもの)注6
・ピクルスを数種類
(アペリティフのおつまみ用)
・スモークサーモンとホースラディッシュのムース
グリーンサラダ
・白身魚入りジャガイモと野菜のグラタン
・鶏むね肉のほうれんそう詰め、グリュイエールチーズ風味
りんごタルト
(伸ばしたパイシートの上に薄切りりんごを並べ、濃い生クリームを表面にかけ回して、高温で短時間焼いただけ。熱々にシナモンをかけて供する。アンネリーセ自慢の簡単デザート)
コーヒー
 平日とあって、これだけの数の献立をすべて最初から調理する時間はとてもないので、ピクルス、サーモンとホースラディッシュのムースはミグロの既製品、鶏むね肉のほうれんそう詰めは肉屋で下ごしらえ済みのもの(生の肉に詰め物をした状態)を買って使った

 グラタンのジャガイモは、昨日のポテトサラダのために多めに茹でておいて、半分使わずに取っておいたものだ。ウルスとアンネリーセの育った地域では、ジャガイモは一度にたくさん茹で、初日にポテトサラダや和え物、翌日はマッシュポテトかグラタンの具、3日たったものはレシュティにする習慣がある(ちなみに、ジャガイモが主食というわけではない)

ちょっと注目:
日本と違い、人を招待した時に主婦(主人)が台所に入りっぱなしというのは非常識なこととされる。ここで活躍するのがオーブン。調理時間の計算や温度管理を上手にすれば、一旦食事を始めた後は、調理の仕事はすべてオーブンが引き受けてくれる。これはヨーロッパの家庭ではごく当たり前のことだが、日本人にとっては目からウロコものだ。年に1回マドレーヌ焼くだけが能じゃないんですよ!
たとえば、この日の進行はだいたい以下の通り

※ミンカは8時半頃、 自発的にお客に「おやすみ」のあいさつをして自分の部屋へ行った。寝る前の身支度を手伝うために、ウルスも5分ほど席をはずし、再び戻って来る。欧米の子供の常で、ミンカは幼いときからひとりで寝るように躾けられている。
参考:
子供を教育する

 後片付けの話。日本では、招待されたお客が台所に入って来て皿を洗うなんて、幼馴染みレベルの友人でもない限り普通はしないものだ。お客にそんなことをさせては失礼というのもあるが、何より台所を他人に見られたくない主婦も多い。
ところがスイスでは、そこまで深い付き合いではないお客でも、食後に「じゃあ洗いますね〜」と言って、さっさと台所に入り込んで洗い物をすることがよくある。気さく・気楽な態度の表れとも言えるが、その反面、迂闊に台所を散らかせない

 地域にもよるが、スイスの水は石灰や鉄分などのミネラルが多量に含まれているため、洗った食器、特にガラス器は即座に乾いた布で拭かないと、たちまち表面にそれらがこびりつき、汚ならしく曇ってしまう。食器だけではなく、台所や風呂の水周りも同様で、使い終わったらよく水気を拭き取らないと、後々が大変だ。もちろん、その種の汚れを落とすための製品も数多くあるが、最初からきれいにしておくに越した事はない。「スイス人は調理と食事よりも、後片付けの方に熱心だ」とからかわれるが、そこにはこんな事情もあるのだ


食後のエスプレッソを入れるご亭主。スイスは他のヨーロッパ諸国に較べ、女性の社会進出が遅れていると言うが、若い世代は話が別で、共働きが圧倒的に多い。また、そうしないと食って行けないという当世の事情もある。
そうなれば当然男性も家事を……というわけで、一旦やると決めたら、さすがなのがスイスの男性。オトコの家事とは言え「ゴミ出し」なんて甘いものではなく、ここの家庭も、台所仕事のかなりの部分は彼の役目になっている。ちなみに写真右下の白い部分は食器洗い機なのだが、これの導入は
彼の長年の夢だった
古典的薪ストーブ。上面の平らな部分がカンカンに熱くなり、そこに鍋やフライパンを乗せて加熱・調理する。ガスコンロと違い、直火にかけるわけではない。欧米の電気コンロがフラットなのは、この形状からの伝統と見た
(
この写真のものは長らく稼働していない)

       

       

別のお宅の暖房用薪カミン。こちらははいまだに現役なので、脇の壁にススがついている。白っぽい部分は砂岩でできており、火が入ると適度に熱を持つ。普通はこの上に寝そべって暖まることができるのだが、ここのお宅のはかなり加熱してしまい、無理だとのこと。残念
(写真は夏に撮影)

このお宅では、ご主人がひと夏いっぱいかけて冬用の薪を割っておくのだが、割って積んでおいた薪を、通りかかりの人にしばしば失敬されることが悩みの種。近くにバーベキューのできる公園があるのが原因のようだ

       

       

       

       

       

       

   

    

日本で庭に柿や夏みかんを植えるように、スイスでもいろいろな果樹を庭に植える。アルプスより北の地方で一番多いのが、サクランボかプルーン。不思議なことに、集落によってそのどちらか片方しか植えないことが多い。
他に、リンゴ、梨(洋梨)などもよく見かける。小さな庭でも、ベリー類やスグリなど、木が大きくならないものを植えている家が多い。公園の植え込みにも果樹はよく使われており、たいていは収穫の権利が誰かに割り振られているそうだ

       

       

夏になると、毎日の食事を庭やベランダで取る家も多い。夜は午後9時頃まで日が沈まないため、会社から帰宅後も余裕で夏の夕べを楽しめる。毎日がピクニック気分だ
日本の夏の庭といえば、鬱陶しいヤブ蚊に悩まされるものだが、幸いスイスでは水辺でもないかぎり、それほど蚊に喰われる心配はない
(全く蚊がいないというわけではないので、虫除けもいろいろ出回っている)
(注1) スイス人
よく考えてみたら、日本人が考えるような意味で「スイス人」を定義するのは、なかなか難しい。どんな山村の住人でも、多くのスイス人は3代前まで遡れば、たいてい1人は外国から移り住んだ人が入っている。たとえばウルスのモデルになったIさんの場合、父方の曾祖父の片方はイタリア人だし、お母さんは子供時代に両親に連れられ、共産化した祖国からスイスに亡命して来たハンガリ−人。アンネリーセのモデルのAさんは、父方の祖父がイタリア人である
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(注2)菜食主義
スイスほか一部ヨーロッパでの菜食主義の普及ぶりには驚くべきものがある。もっとも、そのほとんどはウルスのような「ソフト菜食主義」で、完全菜食主義によく見られる攻撃的なものではない。菜食主義の普及について、環境意識の高まりや動物愛護と結びつけて説明されることも多いが、単なる食べ物の好き嫌いに公認を与えただけ、というのが実態に近いとも言われる。ちなみに最近は日本でも、西欧の影響を受けて?菜食傾向の人が増えて来たが、知識のないまま白米中心の食生活で菜食すると、太ったり健康を害したりするので注意
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(注3) 学校
イェンニ=ルッツ家のモデルになってもらった夫婦の住む地区の学校(幼稚園含む)には給食はない。スイス国内の多くが同様である。かわりに昼休みが約2時間あり、子供たちは一旦帰宅して、家で昼食を取ることになっている。学校だけでなく、基本的に職場も昼食時は帰宅というのが大前提なのだが、最近は勤務形態の変化で、そういう習慣の維持が難しくなってきた。今や、不在時に子供をどうするかというのが共働き家庭の大きな悩みである(単に食の問題だけではない)
。北欧などとは違い、スイスの共働き家庭に対する行政サービスは、お世辞にも進んでいるとは言い難い
おことわり:
本文中「実際にミンカが学校に入る年」は、もしかすると「幼稚園に入る年」の間違いかもしれない。今思うと、Schule(学校)と聞き取ったのは、Vorschule(幼稚園)だった可能性がある
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(注4)半製品の食品
たとえば、詰め物だけ済ませた生ラザニアのようなものや、下茹でした素材など。肝心の味付けは各家庭でするようになっている。ヨーロッパの冷凍食品やレトルトの既製品にはこのタイプのものが多く、自分の好みの味と方法で調理できるため非常に便利。ちなみに味付け用
○○の素」も数えきれないくらいあり(トマトソース、たまねぎブラウンソース、ラグー、グラーシュ、etc.)、面倒なときにそれと組み合わせる人も多いが、それでも「温めるだけ」よりも遥かにその人の個性が出る
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(注5)ビオ、またはオーガニック
まず、興味のある方はBIO SUISSEのホームページをどうぞ(英語版は他の言語より記事が少ないかもしれない)。スイスの自然食品の基準は大変厳しい。例えば野菜が「無農薬」を名乗るには、単に農薬の使用を停止すれば良いというものではなく、農薬の使用をやめてから、更に所定の年数を経過した畑で栽培されなければいけない(土壌に残留した農薬は数年間は効力が残るため)。肉や乳製品なども、同様に厳しい基準が設けられている
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(注6)お土産
スイスのお呼ばれのお土産の定番は、ワイン、花、お菓子といった、その場でみんなが楽しめるものが主流で、日本とそれほど変わらない。親しい仲なら、招待主があらかじめ欲しいものを指示するところも同じ。なお、花をお土産にする場合に避けた方がいいのは、赤いバラ、白いユリと、菊
(赤いバラは恋人専用の贈り物、あとは霊前花。菊はアレンジメントによってはOK)
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写真
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10. Okt. 2004