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料理レシピ
氷菓のアレンジスイスふう3種
レシピ2より、写真左はプルーンソースを準備中、右は完成図(手抜きバージョン。詳しくは本文を)。スイスでは家庭に果物の木を植えている家も多く、沢山とれるといろいろなものに加工する。手作りのコンポートやジャム類を長期間保たせるコツは、しっかり煮沸消毒したガラス容器を使うということ。フタの消毒も忘れずに。
    
 スイスのレストランやカフェでよく見かけるアイスクリーム/シャーベットのアレンジを3種ご紹介しよう。アイスは市販のものを使い、簡単に作ってしまおう。

1. 洋梨のシャーベット・ウィリアムがけ
2. シナモンアイスのプルーンソース
3. アイスカフェ

1. 洋梨のシャーベット・ウィリアムがけ
 Birnensorbet mit Williams(本当はもっと洒落た名前があるかも…店ではこれで通じます)

材料(1人分):
洋梨のシャーベット 好きなだけ
ウィリアム(スイス名産の洋梨焼酎) 好きなだけ(1〜2ショットくらいか)
ミントの葉 飾り。なくてもいい


作り方:
器にシャーベットを盛り、その上からウィリアムを注いで、ミントの葉を飾って完成
とりわけ男性に人気のデザート。スイスではたいていのカフェやレストランにあるので、現地で1度は試してみよう。紹介した洋梨シャーベットが代表的なものだが、プラムシャーベットにプラム焼酎がけ(これもうまい!)アンズシャーベットにアンズ焼酎など、この手の組み合わせは数多い。メニューに"○○sorbet mit Schnaps (○○Sorbet with Schnaps)"と書いてあるのがそれ。
ただ、アルコールに弱い人にはあまり勧められないかも……

2. シナモンアイスのプルーンソース
 Zimteis mit Zwetschgensauce

材料(3〜4人分):
バニラアイス 好きなだけ×人数分
シナモンパウダー 小さじ1杯×人数分くらい。好みで加減する。
生のプルーン 5〜10ケ
砂糖 大さじ1〜2杯
 大さじ2〜3杯
(レモン汁 プルーンに酸味がないときに小サジ1杯


作り方:
1. ボウルにバニラアイスを入れ、室温で少し柔らかくしてからたっぷりシナモンを振り、木ベラで混ぜて冷凍室で冷し固める。

2. プルーンを縦に2ツ割りにして種をとり、切り口を上にして鍋に並べ、砂糖と水を振りかけてから弱火にかける。煮立ったら落としブタをして、10分ほどで火からおろす。焦げ付かないように注意しよう。(落としブタは別にしなくてもいいが、火が均等に回らないかもしれない)

3. 平たい皿に1.のアイスと2.のプルーンを並べて盛りつけ、アイスの周囲に煮汁を軽くかけまわして完成。プルーンは熱々のままでも、冷たくしても、どちらでもよい。

1. の段取りが面倒くさい場合は、最後の盛りつけの時、バニラアイスにパッパッとシナモンパウダーを振るだけでもいい(冒頭の写真がそれ)。ただし手を抜いた分風味はちょっと劣るが…

秋の定番メニュー。田舎の食堂なんかではプルーンを木ベラで潰しながら煮て、完全にピューレ状のソースにしてしまうことが多いようだが、都会ふうに果物の形が残っていたほうがなんとなく嬉しい。また、プルーンのかわりに紅玉リンゴを1口大に切って、同じような要領で煮て添えてもおいしい。

3. アイスカフェ
 Eiscafe

材料(1人分):
沸かしたてのエスプレッソコーヒー 100ccくらい
冷たい牛乳 100〜150ccくらい
 グラスに山盛り
バニラアイス 好きなだけ

1. エスプレッソを沸かす。→エスプレッソのおいしい沸かし方

2. グラスに氷をたっぷり入れ、熱々のエスプレッソを氷の真上からそっと注ぐ(熱いエスプレッソが直接グラスにかからないよう注意、グラスが割れます!)

3. その上にに牛乳をそっと注ぐ。上手にやれば、牛乳がグラスの底に沈んで、きれいな2色の層になる。

4. バニラアイスを好きなだけのせてできあがり。

アイスをのせず、3.の段階で飲んでも非常においしい!筆者としては個人的にそっちの方が好み。
スイスには、いわゆる日本で言うところの「アイスコーヒー(特に甘くないもの)」がない、というのが定説になっているが、イタリア語圏のバールで「カフェ・フレッド・センツァ・ツッケロ」(冷たいコーヒー・砂糖抜き、の意)と言うと、運がよければこの3.が出てくるという。運が悪いと単なるインスタントが出てくるそうだが。
情報提供:NABO様)
       
コンロにかけるタイプのエスプレッソ沸かしでおいしいコーヒーを入れるコツ
by Frau Gerber

・新品のエスプレッソ沸かしのゴムパッキングは、はずしてさっと水洗いした後、牛乳と水を半々にしたものに入れて10〜15分ほど茹でてから使うと、ゴム臭さが抜ける。

・しばらく使わなかったエスプレッソ沸かしは、まず豆を入れずに水だけで1回沸かす(または内側にまんべんなく熱湯を通す)。金気臭さがある時は、やはり豆を入れずに牛乳と水を半々に入れて、1回沸かすべし。

・コーヒー豆はケチまず、指で軽く押し込むようにしてたっぷり詰めるべし

・火は強めにすれば香りが強く、弱火にすれば味が強し。ガスコンロの場合は用具(特に取っ手)がコゲないように注意

・コーヒーを沸かす間はコンロのそばにじっと控える。エスプレッソ沸かしの上部にコーヒーが上がってきて満タンになり、「カバカバカバ…」という音がしはじめたら、間髪入れず火から下ろすべし。タイミングを逃すとたちまちコーヒーが不味くなる

・「エスプレッソ」というからには、すべてが手早いのがよし

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