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料理レシピ
いちばん簡単なフルーツタルト
どこでもよく見かけるフルーツタルト。
スイスに行ったことのある方は、「ああこれか!」と思われたのでは?
写真はイチゴとサクランボ(アメリカンチェリー)の2段構え
 夏、山のハイキングコースの途中にある民宿兼食堂のような所で、
メニューにFruchtkuechen(フルーツケーキ)とあったら、出てくるのはたいていこれ。フルーツはアプリコットかツヴェツィク(プルーン)の2種から選ぶことが多いようだ。一般家庭でも市販のタルト皮やパイシートを使い、食べきっては作り、また食べては作り…と言う感じで、ほとんど常備菜ならぬ常備ケーキという感じになっている。そんなわけで作り方も非常に簡単。

材料(26cmの薄い型で):

甘くないタルト皮 300g(市販の甘くないパイシートでもOK。自作するときのレシピはここ
好みのフルーツ タルト型にびっしり敷き詰めるくらいの量( ベリー類、アメリカンチェリー、アンズ、汁気の少ない小型のプルーン、紅玉など。いずれもやや酸味の強いものがおいしい)
 1コ
薄力粉 スプーン2杯程度(「フルーツのグラタン」より少し多め)
砂糖 スプーン山盛り2〜4杯程度。果物の甘味や自分の好みで調節する
生クリーム 180〜200cc

 その他に300ccくらいのマグカップ1つ

1. フルーツの下ごしらえをする。サクランボ、アンズのような小さな果物は縦に2つ割りにしてタネを抜く。リンゴのようなものなら、並べたときに格好がつくような形に適当にスライスする。ベリー類は特に下ごしらえの必要はない

2. タルト皮(またはパイシート)を3mm厚くらいの、タルト型からはみ出すくらいの大きさの円形に延ばし、あからじめ油を塗ったタルト型に敷く。タルト皮の底の部分を10カ所くらいフォークで刺し、空気穴をあけておく

3. その上にフルーツをびっしりと平らに並べる。アンズやプルーンなどは断面を上にするとよい

4. マグカップに卵を割り込んで、フォークでかきまぜてほぐす。そこに砂糖と小麦粉も入れ、よく溶かす(ダマになった小麦粉は指でつまんで潰せばよい。パウンドケーキの種とは違うので、いくらかき混ぜても大丈夫)。小麦粉と砂糖が溶けたら、そこに生クリームをマグカップが満タンになるまで注ぎ、軽くかきまぜてから3. の上にダーッとかけまわす

5. あらかじめ180℃で予熱してあるオーブンに入れ、45〜50分ほど焼く。

生クリームに砂糖少々を加えて泡立て、タルトに添えて召し上がれ(ちなみに、スイスではケーキに添えるクリームには砂糖を加えないことが多い)

コツ:
・このタルトには砂糖の入っていないタルト皮を使う人が多いようだ。その方がフルーツの味が引き立つからだろう(甘くないタルト皮の作り方は下欄参照)。
・フルーツの上に、4. の種ではなく、特濃の生クリームやクワルクをかけて焼いてもいい(どちらも砂糖少々を混ぜるだけで小麦粉や卵は入れない。生クリームの場合は水浸しにならないよう、量は100〜150ccくらい)
参考・甘くないタルト皮の作り方

材料:

薄力粉 150g
無塩バター 70〜100g
  ひとつまみ(薄力粉と合わせてふるっておく)
  大体50〜100cc(気温などでかなり変わるので適当に加減する)
ラップ

●バターをあらかじめ冷凍室で20〜30分冷やして堅くしておく。それを賽の目に切って、ボールの中の薄力粉と合わせ、冷たい指ですり混ぜる。途中でバターが温まらないように注意。やがて「黄色い小麦粉」が出来上がる。
●そこに半量強の水をかけ回し、広げた指先を泡立て器のように使って手早く混ぜる。あまりにもパサパサしているようだったら残りの水を少しずつ足して様子を見る(反対にベトつくようでは水が多すぎる)。
●粉全体に水分がまわったところで力を入れて10〜15回程度捏ね、固めのボロボロと崩れるような生地にする(多少ムラがあっても気にしない)。
●生地をラップかビニール袋で包み、上からぎゅっとおさえつけてひと固まりにまとめる。
●冷蔵庫で30〜60分ほど寝かせ、生地がしっとりとした感じになったらOK。あとは料理にあわせて麺棒で延ばして使う。

※作った生地は冷蔵庫で1日ほど保存できる

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