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料理レシピ
エンガディーナトルテ
日本の菓子店でも比較的良く見かけるエンガディーナトルテだが、なぜか日本のは皮も中身も歯が立たないくらい硬いものが多い。極東のどん詰まりに伝播する途中で何が起こったのか、既にスイスのオリジナルとはまったく別物だ。
写真はグアルダのホテルのレストランで。本場のものは皮も中身もさっくりとして、大変口当たりがいい。このレシピでさっそく作ってみよう!
    
ここで紹介するエンガディーナトルテのレシピは、10年近く前、スイス公式鉄道時刻表の余りページで紹介されていたものを、もっと簡単にアレンジしたものである。最近は買わなくなってしまったあのブ厚い時刻表、今もこんな遊びのページがあるのだろうか。

材料(23cmタルト型用):
薄力粉   250g
バター   150g(冷たく冷やしておく)
     ひとつまみ
砂糖    120g
     大1個
……以上タルト皮の材料

砂糖    200g
むきくるみ 
200g
生クリーム
 200cc
はちみつ  スプーン1
……以上中味の材料

1. 粉、きざんだバター、塩、砂糖120gをあらかじめ冷やしたボールに入れ、乾燥した冷たい手で、全体が黄色い粉のような感じになるまでよく擦り混ぜる。そこに割りほぐした卵を加え、手早くぼろぼろした感じの生地にまとめ(こねまわしてはいけない)、ラップでくるんで20分間すずしいところで休ませる

2. 200gの砂糖を、乾いたフライパンで明るい茶色になるまで熱する(焦がし過ぎないよう注意。木じゃくしで良く動かすこと)。そこにくるみを加えて2〜3分間かきまぜながら熱したら、一度火から下ろして生クリームを加え、火に戻す。木じゃくしで練るようにかき混ぜると、徐々に滑らかなクリーム状になるので、そうしたらはちみつを加え、火から下ろして粗熱を取る

3. 生地を1:2に分けて、大きい方を3mm厚の円形に延ばす。型にバターを塗り、生地を敷くが、その際に型から5cmほどはみ出すようにする(生地の底には空気穴をあけないこと)。生地の底に2.のくるみカラメルを均等な厚さに流す。型からはみ出した生地をカラメルの上に折りかぶせ、水をつけた指で撫でて、すこし湿らせる。残りの生地をタルト型の直径と同じ円形に延ばし、くるみカラメルを流し込んだ生地の上にフタとしてかぶせる。フタの生地にフォークでたくさん穴をあける。

4. 180度のオーブンで60分焼く。油臭い味になるので焼き色は決して濃くしてはいけない。「白木の色」が目安。焦げるときは、途中からアルミフォイルをフワッとかぶせるようにして焼くとよい(日本の市販品の色は焼き過ぎ)

コツ:
・寒い季節に、寒い部屋で作ること。夏は難しい
・生地の表面にツヤ出しの卵は塗らないこと(味にクセが出る)
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